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イエス様が 特別な メッセージを 伝える

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イエス様が 特別な メッセージを 伝える

 イエス様は 幼かった 時、聖書を 教わっていた。だから、聖書を 通して、神様の 律法だとか、神の 民の 歴史だとか、み言葉から 人間が 神様について 何を 理解していたかを 学んでいたんだ。聖書には、イエス様が 大人に なって、会堂で みんなに 聖書を 読んであげた 時の お話が 書かれているよ。

 それで、イエス様は どの 書を 朗読されたのかな? イザヤ書の 61章1-2節だよ。この 聖句には、特別な 意味が あったんだ。それを 読むことで、イエス様は、わたしたちに 神様について 教え、罪からの 救いを もたらすという、地上での 神様の すばらしい 仕事を 始めるために、神様の 霊が 自分に 下ったと 言っておられたんだね。

 聖書を 開いて、ルカによる 福音書の 4:16-19と、イザヤ書の 61:1-2aの お話を 読んでみよう。その後、下の 質問に 答えてみてね。

1.イエス様が 聖書を 朗読したのは、どこの 町の 会堂だったかな?

2.「会堂」とは:

3.ユダヤ教の 安息日は、前日の 夜から 始まって、次の 日まで 続く。それは 何曜日?

a.日曜日

b.火曜日

c.土曜日

4.ルカ4:18には、「主の み霊が わたしに 宿っている」と 書かれている。その 聖句は、だれについて 書かれた もの?

a.アブラハム

b.イエス

c.会堂の 人たち

5.本当か うそか?:「貧しい 人々に 福音を 宣べ伝えさせるために」とは、お金を ほとんど 持たない 人たちだけに 神の メッセージを 宣べ伝えるという 意味。

6.「心の いためる 者」とは、ものすごく ___んでいる 人のこと。

7.イザヤ61:1に 書かれている 「とらわれ人」とは:

a.罪に はまっている 人々

b.ろうやに 入っている 人々

c.動物園の 動物

8.本当か うそか?:「打ちひしがれている 者に 自由を 得させ」とは、罪で 霊が 傷ついている 人たちを 自由に すること。(ルカ4:18を 読んでね。)

寄稿:エバン・カレン 絵:アルビ デザイン:ロイ・エバンス
出版:マイ・ワンダー・スタジオ Copyright © 2021年、ファミリーインターナショナル

王子と 不思議な 力

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王子と 不思議な 力

 昔々、遠い 遠い ある 国に、若い 王子が 住んでいました。王子は、父である 王様と、美しい お城で 幸せに 暮らしていました。

 ある日、王様が 王子を 呼んで 言いました。「おまえに 頼みたい、とても 大切な 任務が あるのだが。」

 「山の 向こうに ある 村々に 行ってほしいのだ。そして、そこの 村人達に、我々が この 国で 満ちあふれるほどに 持っている、この 愛と 喜びについて、教えてやってほしい。おまえが いなく なると とても さびしく なるし、それを 考えるだけで、悲しくも なるが、おまえが 任務を 終えて 帰って くるまでの ことだ。我々が 村人達を 気に かけている ことを 伝えるには、それしか 方法が ないのでな。」

 初めの うちは、王子も、たとえ それが しばらくの 間だけだと しても、愛する 父の そばを はなれ、平和に 満ちた、この上なく 幸せな 国から 出て行く ことを 考えるだけで、悲しくなって しまいましたが、王様を 喜ばせたいとも 思いました。王様は、こうも 約束して 言いました。大勢の 人達を 助け、また 大勢の 新しい 友達が できるのだから、もどってくる 時には、今までよりも、はるかに 幸せに なるだろうと。しばらく 考えてから、王子は 父に、その 任務を 行うと 言いました。

 いよいよ 王子が 国を 出る 時、王様は 王子の 胸に 手を 当てて 言いました。「おまえに、人々の 心を 変える 不思議な 力を 授けよう。彼らも、我々が ここで 持っているような、愛に 満ちた 暮らしが できるように なって、もっと 幸せに なれるようにな。」

 「ありがとうございます、父上。みんなが ぼく達みたいに 幸せな 暮らしが できるように、お手伝いできるのが 楽しみです!」と、王子が 言いました。

 何日も 何日も 旅した 後、王子は やっと、山の 向こうの 村に 着きました。とまれる 場所が 見つかると、王子は、村人達が どんなふうに 暮らして いるのか、見に 出かけました。草地に なった 公園に 来ると、子供達が 遊んでいました。王子が 辺りで 見かけない 顔だと 気づいて、何人かの 子供達が 話しかけて きました。やがて 王子は、子供達と いっしょに 遊ぶまでに なりました。

 日が 地平線の 向こうに しずみ始めると、遊び時間も 終わりました。新しい 友達は 王子に、いっしょに 遊べて すごく 楽しかった、また 遊んでね、と 言いました。王子は、うんと 返事を しました。それからと いうもの、王子は 毎日 午後になると 公園へ 行って、新しい 友達と いっしょに 遊ぶように なりました。

 王子は 友達に、父の 話や、自分の 住んでいる 国に ある お城の 話を したりしました。父が 国民を とても 深く 愛していて 親切な こと、父が 人々の めんどうを 非常に よく 見てあげて いるので、王国には だれも 貧しい 人が いない ことなどを 話しました。王子は、会った 子供達の 一人一人が みんな、自分も 仲間だと 感じれるように、気を 配りました。だれかが ケガを した 時には、立ち止まって その 子を 助け起こして あげました。すると、その 子は すぐに 立ち直りました。

 村中を めぐり歩きながら、王子は 会う 人 みんなに 対して、同じように やさしく、また 親切に 接しました。王子に 不親切な 人に 対してさえもです。人々は たびたび、王子が こまっている 人を 助けている 所を 目に していました。

 ある日の ことです。王子が 子供達に、父や 自分の 国についての 話を していると、何人かの 子供達が あざ笑って 言いました。「話が 良すぎて 信じられないな。そんなに すごい 場所が あるとか、君の お父さんが 国民の めんどうを よく みてくれるなんて、あり得ないよ。」

 すると、他の 子供達が 言いました。「だけど、王子は ぼく達にも、会う 人 みんなにも、とっても 親切だよ。王子が 気に かけてくれると、病気の 人が 元気に なるのも 見たしね。王子が 言ってる ことは、本当だよ!」

 「ぼく達は、君を 信じるよ!」 子供達が 王子に 言いました。「君は いつだって、明るくて 陽気で、ぼく達は 前よりも、ずっと ずっと 幸せだもの。もっと 話を 聞かせてよ。」

 王子は、自分を 信じてくれた 友達 一人 一人の 胸に 手を 置いて、言いました。「父上が、不思議な 力を 下さってね。それで、君達の 暮らしを、もっと 大きな 喜びと 愛で、いっぱいに できるんだ。その おくり物を、今 君達にも あげるね。」

 王子が 一人 一人、子供達の 胸に 手を 当てていくと、子供達の 心は、喜びと 愛で 満ちあふれ、この 新しい 友達が してくれたように、自分達も、他の 人達を 愛し、助け、みんなに 親切に してあげたく なりました。また、この おくり物を、自分の 知っている 人達にも あげたく なりました。

 「ぼく達、君を 村の 人達に 紹介するから、この 素晴らしい おくり物を、その 人達にも あげてくれないかな。」と、一人の 子が 王子に 言いました。

 「ぼく、もうすぐ 父上の 元に 帰らなきゃ いけないんだ。だけど、君達が 他の 人達に この おくり物を 分けてあげたいと 願っているから、父上が ぼくに 下さったのと 同じ、この 不思議な 力を、君達にも あげたよ。この おくり物は、おたがい同士や、会う すべての 人達に 対して、やさしく 親切に なるのを 助けてくれるんだ。だから、君達も、他の 人達の 心や 暮らしを より良くする お手伝いが できるよ。」

 いよいよ お城に もどる 時に なると、若い 王子は 親しい 友達に こう 言いました。「出て行って、会う すべての 人に、父上や ぼくの こと、それに、ぼく達の 素晴らしい 国の ことを 教えてあげて ほしいんだ! 君達の 言う ことを 信じてくれた 人達には、その 人達の 胸に 手を 置いて、ぼくが 君達に あげた、この 力を 使うと いい。そうすれば、その 人達の 暮らしも 愛で いっぱいに なって、もっと 幸せで 満ち足りた ものに してあげられるよ。」

 王子が 去ると、新しい 友達は 王子の 任務を 引きつぎ、王や 王子や 彼らの 素晴らしい 国の ことを、他の 人達に 伝え続けました。また、彼ら自身が 感じている 素晴らしい 喜びについても、話しました。子供達は、王子が くれた 不思議な 力を 使って、人々の 暮らしが 愛と 喜びの 素晴らしい おくり物で 満たされる お手伝いを したのです。

 そして、知っていましたか? 私達も、この お話に 書かれているような、素晴らしい 不思議な おくり物を 受け取る ことが できるのですよ。2,000年以上も 前に、神様は ご自身の 息子である イエス様を、この 地上に 送り出されました。神様が 私達に 対して 持っておられる 素晴らしい 愛を、私達も 知る ことが できるようにです。イエス様にとって、父の そばを はなれるのは つらい ことだったけれど、私達が イエス様を 救い主として 信じ、受け入れる 時に 受け取れる、素晴らしい 救いの おくり物について 知ることは、とても 大切だと 知って おられたのです。

 神様の み霊は、私達を 変えてくれる、不思議な 力のようです。それによって 暮らしが もっと 幸せに、また 豊かに なります。それは、神様の 愛の 証しです。私達には、楽しみに できる、神様の 永遠の 天国が あります。私達を 救うために ご自分の 息子を 送り出されるほど、神様は 私達を 愛して下さったのです!

 神様が どんなに 大きな 愛で あなたを 愛しておられるかや、神様の 救いの おくり物について もっと 知りたいなら、この 小さな お祈りを 祈ってみて下さいね。「神様、私に あなたの 愛を 下さるために、み子である イエス様を 送って下さった ことを 信じます。私は、イエス様と イエス様の 愛を、自分の 暮らしの 中に 受け入れます。私は、あなたの 天国で、永遠に いっしょに 暮らしたいです。どうか、私が 今までに してきた まちがいを、ゆるして下さい。私を、あなたの 素晴らしい 愛の 力で 満たして下さい。他の 人達も、あなたの 愛と 喜びで 満たされた、より 良い 暮らしが できるように、私が お手伝いできますように。アァメン!」

 これからは、イエス様が あなたの 心と 人生の 中に、永遠に とどまって下さいます。いつも あなたの そばに いて、絶対に あなたの 元を はなれる ことは ありません。愛する 親友 イエス様と、神様の 天国で 永遠に いっしょに 暮らす ことが できるのです。

み子を 信じる 者は 永遠の 命を 持つ。

(口語訳聖書、ヨハネによる 福音書 3:36)

わたしが 来たのは、羊(イエス様を 信じる 人々)が 命を 得、また それを 豊かに 持つためです。

(新改訳聖書、ヨハネの 福音書 10:10)

小さな 赤い めんどり

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小さな 赤い めんどり

「お父さん! お父さん!」と、ジェイムスが さけびました。「草原の 向こうで、火が 上がってる! それに、にわとり小屋や 納屋の 方に 向かって、風が ふいてるよ!」

「ああ、お父さんも 見たよ!」 空の バケツを いくつも 手に 持った お父さんが、池に 向かって 走りながら 答えました。「近所の 人達にも 応援を 頼んできたんだ。火が これ以上 広がらないうちに 消さないとな。」

野火は、ジェイムス一家の 土地を 囲んでいる さくに 近づいて きました。風は、火の粉を 彼らの 家の 方にも 舞い上がらせています。

にわとり小屋の 外では、ひよこの 兄弟達が、お母さん鳥の 周りに 集まってきました。

「お母さん、こわいよう!」と、1羽の ひよこが さけびました。

「熱いよ~。それに、けむりが 目に しみる~。」と、もう1羽の ひよこも 言いました。

お母さん鳥は、こわがっている そぶりを ひよこ達に 見せては いけないと 分かっていましたが、火の手は どんどん、どんどん、近づいてきます。お母さん鳥には、自分の 家族が 生き延びれるようには 思えませんでした。

「みんな、いらっしゃい。」 お母さん鳥は ひよこ達を よび寄せました。「こわがらなくて いいのよ。さあ、わたしの つばさの 下に お入り。熱い 炎から 守ってあげるからね。」

「お母さん、ありがとう。」 ひよこ達が 口々に 言いました。「お母さんの つばさの 下なら、安心だね。」

「これで よしと!」 ぬれた 手ぬぐいで ひたいを ふきながら、ジェイムスの お父さんが 声高に 言いました。「火が 消えたぞ。神よ、感謝します!」

「そこに あるのは 何だろう?」 ジェイムスが、そばで まだ くすぶっている かたまりに 近づいて、足で ひっくり返してみると・・・。

「あっ!」 ジェイムスは、思わず 声を 上げました。くすぶっている かたまりの 下から、6羽の ひよこ達が 飛び出してきたのです。「ぼく達の 赤い めんどりだ! ひよこ達を 守るために、お母さん鳥が 自分の 命を 投げ出したんだ!」 赤い めんどりを 見つめる ジェイムスの 目に なみだが あふれました。

お父さんが 言いました。「そうだね。ひよこ達を 救うために 自分の 命を ささげたんだね。ちょうど、わたし達を 救うために イエス様が ご自分の 命を ささげられたようにね。イエス様は わたし達を 救うために、十字架の 上で 無残な 死に方を されたんだ。」

お父さんは ジェイムスの 肩に 腕を 回して 言いました。「だから、だれでも、自分の 人生に イエス様を むかえ入れるなら、神様の 大きな 愛を 経験することが できるんだよ。イエス様が わたしたちの 罪のために 身代わりと なって 死んで くださった おかげで、わたし達は 死ななくて いいんだ。」

ジェイムスが 祈りました。「イエス様、愛する 赤い めんどりが ひよこ達を 救うために 自分の 命を 捨てたことを 通して、イエス様が どんなに ぼく達を 愛しているか 教えて くださった ことを 感謝します。イエス様は 何年も 昔に、ご自分の 命を 捨てて くださいました。そんなにも ぼく達を 愛して くださっている ことを 感謝します。」

「人が その 友のために 自分の 命を 捨てること、これよりも 大きな 愛は ない。」(口語訳聖書、ヨハネによる福音書 15:13)

イースター物語

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イースター物語

イエス様と 弟子たちは、ユダヤの 過ぎ越しの 祭りを 祝うために、エルサレムに 来ていました。過ぎ越しの 祭りとは、昔 神様が ユダヤ人を エジプトの 奴隷制度から 解放してくださったことを 記念して 祝う お祭りです。礼拝と 特別な 過ぎ越しの 食事のために、あちこちから ユダヤ人が 集まってきていました。

この物語の 出来事が 起こる ちょうど 数日前の 日曜日に、イエス様は 昔の 預言*1*を 成就しました。今までに だれも 乗ったことの ない ロバに 乗って エルサレムの 町に 入ると、人々が イエス様を、神様が 送ると 約束しておられた 救い主として、喜んで むかえ入れてくれるという 預言です。

イエス様は 前々から 弟子たちに、ご自身が 裏切られて 弟子たちから 引きはなされることを 話していました。けれども、おそれるには およばないことや、彼が 殺された後、また 生き返ることも、話してありました。弟子たちには、イエス様が 言っておられたことの 意味が わかりませんでしたが、まもなく わかるようになります。

みんなで 夕食を 食べていた時、12人の 弟子の 一人で、イエス様に 対して 忠実では なかった ユダが、集まりから ぬけ出し、出て行きました。そして、イエス様の 敵の ところへ 行って、その夜 イエス様が どこへ 行くかを 話してしまいました。

ユダは、食事の後 イエス様と 弟子たちの 何人かが、祈るために ゲッセマネの 園へ 行くことを 知っていました。ユダは 神殿の 番人たちを 園に 案内し、番人たちは イエス様を たいほしました。

イエス様が 神殿の 祭司たちの 前に 立つと、祭司たちは、イエス様が 彼らの 宗教上の 伝統を 破り、神に 対して 無礼な 行いを したと 言って、とがめました。その後、彼らは イエス様を 裁いてもらおうと、ローマ総督ピラトの 元に 送りました。当時、イスラエル民族は ローマ帝国の 一部だったので、ユダヤ人は ローマの 裁判に かけることなしに、だれも 裁くことが できなかったからです。

一方、イエス様の 弟子たちは、彼を 見捨ててしまいました。自分たちも ろうやに 入れられるかもしれないと おそれたからです。イエス様の 最も 親しい 友人であった ペテロでさえも、人に たずねられた時に、自分は 彼を 知らないと 主張しました。イエス様は、ご自分の 愛する 者たちに 見捨てられてしまったのです。

ピラトは、イエス様が 良い 人だと わかったので、有罪に したくは ありませんでした。けれども、人々に 対して 大きな 力を 持っていた ユダヤ人の 祭司たちを 満足させたいとも 思いました。それで 結局、ユダヤの 祭司たちを 満足させるために、イエス様を はりつけにするという 判決を 下してしまったのです。

イエス様は、死ぬ時 たくさんの 痛みで 苦しみました。むちで 打たれ、その後 くぎで 十字架に 打ち付けられただけでは なく、罪のために ご自身の 父から 切りはなされたと 感じる 心の 痛みも 味わいました。というのは、死ぬ時 イエス様は、世界中の 罪を 背負って 死んだからです。わたしたちのために 自分の 命を 捨てることで、イエス様は わたしたちの 罪を つぐない、神様の ご計画である、わたしたちの 罪の ゆるしを 成就しました。それによって、わたしたちが いつの日か、永遠に 神様と 共に 暮らせるように なるためです。

イエス様が 十字架に かけられた後、彼は 死んだので、みんな、イエス様に 再び 会えるとは 思っていませんでした。イエス様の 友人たちも 愛する人たちも、ものすごく 悲しんでいました。けれども、まもなくして おどろくことが 起こりました!

三日後、つまり イエス様が 十字架に かけられた後の 最初の 日曜日の ことです。イエス様の 友人、マグダラの マリヤと ヤコブの 母 マリヤと ヨハンナと サロメが 朝早く、悲しみながら、イエス様の 体が 納められている お墓に 出かけて行きました。ユダヤの 習慣に 従って、イエス様の 体に ぬるための 香料と 香油を 持って行ったのです。

ところが、お墓の 近くまで 来ると、お墓の 入り口を ふさいでいた 重い 石が わきに どけられているので、女の 人たちは びっくりしました。中には、雪のように 真っ白な 衣を 着た 天使が すわっていました。

「イエス様を さがしているのでしょう。」と 天使が 言いました。「けれども、イエス様は 死から よみがえられました! もう お墓の 中には おられません。自分で 見てごらんなさい。」

天使は 言いました。「イエス様は、あなたがたよりも 先に ガリラヤへ 行かれます。前に あなたがたに 約束されたように、そこへ 行けば、イエス様に お会いできるでしょう。けれども、まず 最初に、ペテロや ほかの 弟子たちに、何が 起こったかを 伝えに 行きなさい。イエス様が 死から よみがえられたと 伝えるのです!」

女の 人たちは、自分たちが 見たことや 天使から 聞いたことで 大きな ショックを 受け、ぼうっと しながら、お墓を 立ち去りました。すぐさま 弟子たちの元へ 行って、その朝の 出来事を ことごとく 話しました。

ほとんどの 弟子たちは、女の 人たちが 気でも ちがったのでは ないかと 思いました。

「わたしたちは、三日前に イエス様が 死なれるのを 見たんだ。」 弟子たちの 一人が 言いました。

「彼は 十字架に かけられた。生きているはずなんて、ないだろう?」 もう一人も、信じられないといった ようすで 言いました。

けれども ペテロは 言いました。「でも、もし 彼女たちが 言っていることが 本当だとしたら? わたしが ようすを 見てこよう!」

「ぼくも いっしょに 行くよ。」と ヨハネが 言いました。ヨハネと ペテロは お墓に 走って行きましたが、ヨハネは ペテロよりも 足が 速かったので、先に お墓に 着きました。でも、中に 入るのが こわかったので お墓の 外に 立っていると、ペテロも 追い付いて、すぐさま 中に 入りました。すると、お墓の 中は 空で、イエス様の 体を 包んであった 亜麻布だけが、イエス様の 体が 置かれていた 石台の 上に 残されていました。

「イエス様は どこだい?」 お墓の 外から ヨハネが 問いかけました。

ペテロは 言葉も 出なくて、答えられませんでした。ついに、ヨハネも 勇気を ふりしぼって お墓の 中に 入りました。二人の 弟子たちは、おどろきで 空の お墓を 見つめるばかりです。(女の 人たちが 言っていたことは、本当なのか? イエス様は、もう ここには おられない。本当に よみがえったのかも!) そう 二人は 思いました。

その日の 午後、イエス様は もう二人の 弟子たちにも 現れました。クレオパと クレオパの 友人が、エマオという 村へ 向かって 歩いていた時です。二人は、イエス様が 十字架に かけられたことと、彼の 体が 消えて なくなったことについて、話していました。そこへ イエス様が 現れ、二人と いっしょに 歩いて行きましたが、二人は それが イエス様だとは 気付きませんでした。

夕方になって、二人は この「見知らぬ人」を 夕食に 招きました。イエス様が パンを 取って 半分に 割くと、それを 祝福し、その後 消えてしまいました。その時 やっと 二人は、それが イエス様だと 気付いたのでした!

二人の 弟子たちは 急いで エルサレムへ もどり、何が 起こったかを ほかの 人たちに 話しました。けれども、ほかの 弟子たちは、この 二人の 話も 信じませんでした。

その後、イエス様は 部屋にいる 全員の 前に 現れました。そして やっと、みんな 信じたのです。弟子たちは みんな、イエス様が 生きているのを 見て、ものすごく 喜びました。

イエス様は よみがえった後、40日間 地上に とどまり、500人以上もの 人が 彼を 見ました。イエス様は 弟子たちと いっしょに 時間を 過ごし、彼らを はげまし、また、彼が 天国に もどった後は どのような ミニストリーを するようになるのか 説明しました。その間、イエス様は 数多くの おどろくべきことを することが できました。急に 現れたり 消えたりすることもです。

40日間が 過ぎると、イエス様は 地上を 去り、天の 父の 元へと もどって行きました。

神様は、たった一人の 息子である イエス様を この 地上へ 送り出すほど、あなたを 愛してくださいました。それは、あなたが 主の ゆるしを 受け取り、永遠に 神様と いっしょに 暮らすことが できるように なるためです(ヨハネによる 福音書 3:16)。では ここで、イエス様の 大きな 愛を 受け入れるために あなたが 祈れる 簡単な 祈りを 紹介しましょう。

「イエス様、あなたが 十字架の 上で 死なれ、わたしの 罪のために つぐないを してくださったこと、それによって、わたしが 神様の 愛を 経験し、永遠に あなたと いっしょに 暮らすことが できるように なることを 感謝します。どうぞ、わたしの 毎日の 暮らしに 加わり、いつも わたしと いっしょに いてください。わたしが 良い 子で いて あなたの そばに とどまれるように 助けてください。そして、周りの 人たちに 対して 親切で やさしく なれるように 教えてください。アァメン。


脚注

*1* ゼカリヤ書 9:9-10

文:サムエル・キーティング、聖書の記録に基づいて 絵:ゼブ デザイン:ロイ・エバンス
出版:マイ・ワンダー・スタジオ Copyright © 2019年、ファミリーインターナショナル

わたしたちの 英雄 イエス様

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わたしたちの 英雄 イエス様

 わたしは、決して あなたから 離れず、決して あなたを 置き去りには しない。(新共同訳聖書、ヘブライ人の 手紙 13:5)

 イエス・キリストは、きのうも、きょうも、いつまでも 変わる ことが ない。(口語訳聖書、ヘブル人への 手紙 13:8)

 神は その ひとり子を 賜わったほどに、この世を 愛して下さった。それは 御子を 信じる 者が ひとりも 滅びないで、永遠の 命を 得るためである。(口語訳聖書、ヨハネによる 福音書 3:16)

 わたしの 羊は わたしの 声を 聞き分ける。わたしは 彼らを 知っており、彼らは わたしに ついて来る。わたしは 彼らに 永遠の 命を 与える。彼らは 決して 滅びず、だれも 彼らを わたしの 手から うばう ことは できない。(新改訳聖書、ヨハネの 福音書 10:27-28 参照)

 ことばは 人と なって、わたしたちの 間に 住まわれた。(新改訳聖書、ヨハネの 福音書 1:14)

 わたしは あなたがたを 捨てて 孤児とは しない。あなたがたの ところに 帰って来る。(口語訳聖書、ヨハネによる 福音書 14:18)

わたしは彼らに 永遠の 命を 与える

MP3: Audio: I Give to Them Eternal Life (Japanese)
MP3: I Give to Them Eternal Life (English)
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わたしは 彼らに 永遠の 命を 与える

(ヨハネによる 福音書 10:28より)

わたしは、彼らに 永遠の 命を 与える。

だから、彼らは いつまでも 滅びることが ない。

わたしは、彼らに 永遠の 命を 与える。

だから、彼らは いつまでも 滅びることが ない。

また、彼らを わたしの 手から うばい去る 者は ない。

わたしは、彼らに 永遠の 命を 与える。

だから、彼らは いつまでも 滅びることが ない。

わたしは、彼らに 永遠の 命を 与える。

だから、彼らは いつまでも 滅びることが ない。

また、彼らを わたしの 手から うばい去る 者は ない。者は ない。