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新約聖書に 登場する 信仰の 人 :ニコデモと アリマタヤの ヨセフ

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新約聖書に 登場する 信仰の 人:ニコデモと アリマタヤの ヨセフ

イエス様は、大半の ユダヤ人の 支配階級や 宗教指導者たちの 間では 人気が なく 好かれても いませんでしたが、それでも イエス様に 従った 人たちも いました。その 中に、パリサイ人の ニコデモと、アリマタヤの ヨセフという 人が います。二人とも、サンヘドリン*1*の 議員でした。

*1* サンヘドリンとは、イエス様が 地上に おられた 時代の、ユダヤの 最高裁判所。

ニコデモは 最初、知りたい ことを 質問するために、夜 ひそかに イエス様に 会いに 来ました。ニコデモは 霊的な 真実を 心から 知りたがっていたので、イエス様は 彼の 質問に 答え、教えられました。(ニコデモが 初めて イエス様に 会った 時の お話を、ヨハネによる 福音書の 第3章で 読んでみましょう。)

ニコデモ:先生。私たちは、あなたが 神の もとから 来られた 教師である ことを 知っています。神が ともに おられるので なければ、あなたが なさる このような しるしは、だれも 行なう ことが できません。

イエス:人は、新しく 生まれなければ、神の 国を 見ることは できません。*2*

*2* 新改訳聖書、ヨハネの福音書 3:2-3

後に、祭司長たちや パリサイ人たちが 集まって イエス様に 敵対する 発言を していた 議会で、ニコデモは イエス様を 擁護するために 立ち上がります。彼は みんなに、本人から 事情を 聞かずに 判決を 下すのは 正しい ことなのかと 反論したのです。(この お話の 一部始終は、ヨハネによる 福音書の 第7章 14-53節に 書かれているので、読んでみましょう。)

福音書の 中で 3回目に ニコデモの 名前が 出てくるのは、イエス様が 十字架に かけられた 後、アリマタヤの ヨセフと 共に いる 場面です。

ひそかに イエス様の 弟子と なった アリマタヤの ヨセフは、イエス様の 遺体を 取りおろして 埋葬したいと、ピラトに 願い出ます。そこに ニコデモも 加わって、二人は イエス様の 体に 埋葬するための 処理を し、その後 ヨセフ自身の お墓に 納めます。

こうして、預言は 成就しました。「彼は 富む 者と ともに 葬られた。」(新改訳聖書、イザヤ書 53:9)

ニコデモ:安息日の 前に、早く 彼を 埋葬しなくては。

アリマタヤのヨセフ:わたしの 墓が 近くに あります。そこに 彼を 葬りましょう。

聖書には、ニコデモや アリマタヤの ヨセフについて、それ以上の くわしい ことは 書かれて いませんが、教会の 歴史書には、二人とも、イエス様が 死んで よみがえられた 後、イエス様の 忠実な 弟子で い続けた ことが 記録されています。

新約聖書に 登場する 信仰の 人 : サマリヤの 女性

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新約聖書に 登場する 信仰の 人:サマリヤの 女性

この お話の 一部始終は、ヨハネによる 福音書 4:4-42に 書かれています。読んでみましょう。

 サマリヤ地方を 通過する とちゅう、イエス様は、何世紀も 前に ヤコブによって 掘られた 井戸の 所で 休みました。真昼間だったので、ほとんどの 人たちは 家に いましたが、一人の 女性が 水を くみに 来ました。イエス様が 水を 飲ませて下さいと 頼むと、女性は びっくりしました。ユダヤ人は サマリヤ人と 口を 利かなかったからです。

女性:どうして、ユダヤ人の あなたが、サマリヤ人の 私に 水を 求めるのですか?

イエス様:もし わたしが だれで あるか 知っていたら、あなたの 方から、わたしに 生ける 水を 求めただろうね! この 井戸の 水を 飲んでも、また のどが かわくだろう。だが、わたしが 与える 水を 飲むなら、決して かわく ことは ないだろう。

女性:それなら、その 水を 私に 下さい。そうすれば、もう ここに くみに 来なくて 済みますから。

 イエス様が 預言者だと 思った その 女性は、サマリヤ人は 山で 神様を 礼拝しているけれど、ユダヤ人は エルサレムで 神様を 礼拝していると 言いました。

 そこで イエス様は、どこに いても 神様を 礼拝できる 日が 来ていると 答えました。

イエス様:真の 礼拝者たちは、霊と 真理を もって 父を 礼拝するでしょう。

女性:メシヤが 来られたら、私たちに その すべてを 説明して下さるでしょう。

イエス様:わたしが それです!

 すると、その 女性は 町の 中に 走って行き、たった今 キリストに 会ったと、みんなに 言いました。人々は それを 聞くと 非常に 興奮して、イエス様に 会おうと 走って来ました。

 この サマリヤ人の 女性は、イエス様への 大きな 信仰を 示し、すばらしい 証し人と なりました。そして、大勢の 人たちが、イエス様が 救い主で あることを 知ることに なったのです!

新約聖書に 登場する 信仰の 人 : エステル

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旧約聖書に 登場する 信仰の 人:エステル

 エステルは、ペルシャの 王様アハシュエロス(クセルクセス)の 新しい 女王に なるために 選ばれた、勇気ある 若い ユダヤ人女性です。

 エステル記は、旧約聖書の 中に 収められています。子供向けの 聖書でも、この お話を 読んでみましょう。

 エステルは、女王としての 新しい 務めを 果たすため、ユダヤ人の 家を 出ますが、ユダヤ人である ことを やめた 訳では ありません。彼女を 育てた おじの モルデカイも、王宮で 仕えており、エステルと 連絡を 取り合い続けました。

 エステルが 女王に なってから、ユダヤ人を きらう 政府の 高官の 一人が 王様を 説得して、国中の ユダヤ人を 殺すようにとの 命令を 下させてしまいます。王様も、この 高官も、エステルが ユダヤ人である ことは 知りませんでした。エステルは、どうしたら いいのでしょう? 自分が ユダヤ人である ことを 明かし、殺される 運命を 負うべきでしょうか? それとも、自分の 民が ひどい 攻撃を 受けても、だまって 静かに 生きるべきなのでしょうか?

 モルデカイは エステルに、自分が ユダヤ人である ことを 王様に 話すようにと はげまします。ただ、そこには 非常に 大きな 障害が ありました。だれも、女王でさえも、王様自身から 呼ばれない限りは、王様の 前に 出ては いけない ことに なっていたからです。それには、死の 危険が 伴っていました。けれども、エステルが 自分の 民を 助けてもらいたいと 願うなら、たとえ 王様に 呼ばれなくても、王様に 頼むしか ありませんでした。

 エステルは、町中の ユダヤ人に、3日間、断食をして 祈ってくれるようにと 頼みました。その後、王様に 会いに 行く つもりでした。

 3日間が 過ぎると、エステルは 勇気を 持って、王様に 会いに 行きます。王様は、エステルに 会うと 喜んで、王の つえを 差し伸べてくれました。つまり、王様に 話しても よいという 許しが 出たのです。エステルは 特別な 夕食を 用意して 王様を 招き、食事を しながら、彼女の 民が 苦境に 立たされていることを 説明しました。そして、王様の 助けによって、彼女の 民を 救うための 解決策を 見つけることが できたのです。

 元気を 出しましょう。勇気を 奮い起こす 必要が あるなら、イエス様が その時に 勇気を 与えてくださるのですから。

旧約聖書に 登場する 信仰の 人:ヨケベデと 娘の ミリアム

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旧約聖書に 登場する 信仰の 人:ヨケベデと 娘の ミリアム

 出エジプト記 第2章 1-10節を 読んでみましょう。

 エジプトの 王様 ファラオは、ヘブライ人に 生まれた 男の 赤ちゃんは すべて、ワニの いる 川に 投げこんで しまうようにと 命令しました。どうしてでしょうか? それは、ヘブライ人が あまりにも 増えたので、反乱を 起こして エジプトの 権力を うばおうと するのでは ないかと 思ったからです。

ヨケベデ:ミリアム、赤ちゃんの 弟が きげんよくして 静かに しているように、見ていて ちょうだい。

 アムラムと ヨケベデは、赤ちゃんが 生まれると、ファラオの 命令に そむいて、赤ちゃんを 家で かくしていました。そして、祈りながら、神様が 解決策を 下さるのを 待っていました。

 赤ちゃんが 3ヶ月に なると、もう 家に そっと かくしておく ことは できなく なりました。神様は アムラムと ヨケベデに、ある アイデアを 下さいました。ヨケベデは ヨシで かごを 編み、赤ちゃんを その中に 入れて 川に 浮かべ、神様に 守って くださるようにと 祈りました。

ヨケベデ:あわれみ深い 神様、どうか、わたしたちの 赤ちゃんを お守りください!

 ヨケベデは 家に 帰って、祈り続けました。その間、お姉さんの ミリアムが、川辺の ヨシの 茂みの 中に かくれて 弟の 赤ちゃんを 見守っていました。

ヨケベデ:神様、わたしたちの 赤ちゃんを 救ってくださる ことを 感謝します!

 かごは 川に 浮かびながら、ファラオの 娘が 水浴びを している 所へ ただよって 行きました。王女は かごの 中の 赤ちゃんを 見つけると、大喜びしました!

 ミリアムは 大たんにも、王女の 所へ 行って、赤ちゃんの 世話を してくれる 女の人を 見つけて 来ましょうかと たずねました。ファラオが ヘブライ人を きらっていると 分かっていたので、それには 勇気を 要したでしょう。けれども 王女は 喜んで、その 申し出を 受けたのです。

 ミリアムから その 知らせを 聞いて、ヨケベデは どんなに 喜んだ ことでしょう。深い 信仰を もって 行動した ことが、赤ちゃんの 命を 救ったのです。王女は 赤ちゃんに、モーセという 名前を 付けました。みなさんも 知っているように、この モーセは 大人に なって、後に ヘブライ人を エジプトから 解放し、先祖の 土地へと 連れ帰る ことに なります。ヘブライ人の 新たな スタートは、ある 母親の 信仰に 満ちた 祈りと、赤ちゃんの お姉さんの 大たんな 行動から 始まったのです。

 「聖書ミニワールド:王女と赤ちゃん」*1*と「聖書に登場する若者たち:ミリアムと赤ちゃんのモーセ」*2*に、この お話の 一部始終が 書かれています。読んでみましょう。

*1* https://www.mywonderstudio.com/ja/level-1/bible-miniworld-the-princess-and-the-baby/

*2* https://www.mywonderstudio.com/ja/level-1/young-people-in-the-bible-miriam-and-baby-moses/

新約聖書に 登場する 信仰の 人 : マグダラの マリヤ

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新約聖書に 登場する 信仰の 人:マグダラの マリヤ

マグダラの マリヤは、イエス様と いっしょに 旅を した 女性たちの 一人です。*1* マグダラの マリヤは、イエス様に、とても むずかしい 病気を いやして もらったので、深い 感謝の 気持ちから、イエス様と いっしょに 留まりました。

マリヤは、イエス様や 弟子たちの 身の回りの 世話を していた 女性たちの 一人で あると 記録されています。彼女たちは、みんなが 旅を して 布教するために 必要な 物を、経済的にも 助けていました。*2*

他にも、イエス様と いっしょに 旅を した 女性たちの 中には、ヘロデの 家令 クーザの 妻で ある ヨハンナ、それに スザンナという、二人の 名前が 記されています。

イエス様が 十字架に かけられた 時、マグダラの マリヤや イエス様の 母親の マリヤ、それに 他の 女性たちも、深い 思いやりと 忠誠心から、イエス様を 元気づけるために そばに 留まりました。*3*

イエス様が 亡くなられると、マグダラの マリヤは 他の 女性たちと、イエス様の 体に 埋葬の 処理を 施しました。

マグダラの マリヤに 関連する 最高に すばらしい お話は、イエス様の いなくなった お墓の 前で、イエス様が 彼女に 現れた ことです。マリヤは、もう一人の 女性と いっしょに お墓に 行ったのですが、お墓の 入り口の 石は 転がされ、お墓は 空っぽでした。

マリヤは、シモン・ペテロと ヨハネの ところへ 行って、だれかが イエス様の 体を どこかに 移したと 伝えました。そこで、彼らは いっしょに お墓に もどって 見てみたのですが、お墓は やはり 空でした。弟子たちは 家へ もどりましたが、マリヤは お墓に 留まっていました。

マリヤが そこに 立って 泣いていると、イエス様が 現れ、どうして 泣いているのかと たずねました。マリヤは、彼が 園の 管理人だと 思って、イエス様の 体が どこに 移されたのかと たずねました。イエス様が また 口を 開くと、マリヤは 彼が イエス様で ある ことに 気付きました。マリヤは、どんなに うれしかった ことでしょう! それから イエス様は マリヤに、弟子たちの 所へ 行って、ご自分が 生きている ことを 伝えなさいと 言ったのです!*4*


脚注:

*1* マリヤは、マグダラという 町の 人だったので、「マグダラの マリヤ」と 呼ばれていました。

*2* ルカによる 福音書 8:1-3 参照

*3* ヨハネによる 福音書 19:25 参照

*4* ヨハネによる 福音書 20:1-18 参照

新約聖書に 登場する 信仰の 人 : 福音伝道者ピリポ

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新約聖書に 出てくる 信仰の 人:福音伝道者 ピリポ

 福音伝道者 ピリポについて、使徒行伝から 読んでみましょう。使徒行伝は、イエス様が よみがえって 天国の 父の 御許に 昇天した 後の、最初の 証しの 冒険について 書かれた、聖書の 書です。

 ピリポは、エルサレムで 新しく 仲間に 加わった 大勢の 人たちの 毎日の 配給を 監督するため、7人の 執事の 一人として 使徒たちに 選ばれました。*1*

 新しく クリスチャンに なった 何千人もの 人たちの 毎日の 必要物の 世話を するだけでは なく、ピリポは 力強い 証し人でも ありました。

 ある時、ピリポは イエス・キリストと 神の 御国について 人々に 伝えるため、サマリヤの 町へ 行きました。ピリポは 人々のために 祈り、その 結果、数多くの 奇跡が 起きました。彼の 証しは、人々に 大きな 喜びを もたらしました。*2*

 後に、主の 使いが ピリポに、砂漠である ガザ方面へ 行くようにと 告げます。ピリポが 歩いていると、エチオピア人が 王家の 馬車に 乗っているのが 見えました。近づくと、その人は イザヤ書を 朗読していました。そして、ちょうど この節を 読んでいました。「ほふり場に 引かれて 行く 小羊の ように、毛を 刈る 者の 前で だまっている 雌羊の ように、彼は 口を 開かない。」(新改訳聖書、イザヤ書 53:7)

 ピリポは、その エチオピア人が 読んでいる 節は イエス・キリストについてだと いう ことや、イエス様が だれで あるかを 彼に 説明しました。その人は 信じて、イエスの 御名で バプテスマを 授けてほしいと、ピリポに 頼みました。

 ピリポが その エチオピア人に バプテスマを 授けると、驚くべき ことが 起こりました! 突然、ピリポは 奇跡的に、ずっと 北の アゾトの 町に 移送されました。歩いて 行ったのでは なく、神様の 御霊によって 運ばれたのです! ピリポは そこで、何を したでしょうか? 証しを 続け、みんなに イエス様の ことを 伝え続けたのでした!

 この お話の 一部始終については、使徒行伝の 第8章 26-40節を 読んでくださいね。

脚注:

*1* 使徒行伝 Acts 6:1-7より

*2* 使徒行伝 Acts 8:5-8より