旧約聖書に 登場する 信仰の 人:エステル
エステルは、ペルシャの 王様アハシュエロス(クセルクセス)の 新しい 女王に なるために 選ばれた、勇気ある 若い ユダヤ人女性です。
エステル記は、旧約聖書の 中に 収められています。子供向けの 聖書でも、この お話を 読んでみましょう。
エステルは、女王としての 新しい 務めを 果たすため、ユダヤ人の 家を 出ますが、ユダヤ人である ことを やめた 訳では ありません。彼女を 育てた おじの モルデカイも、王宮で 仕えており、エステルと 連絡を 取り合い続けました。
エステルが 女王に なってから、ユダヤ人を きらう 政府の 高官の 一人が 王様を 説得して、国中の ユダヤ人を 殺すようにとの 命令を 下させてしまいます。王様も、この 高官も、エステルが ユダヤ人である ことは 知りませんでした。エステルは、どうしたら いいのでしょう? 自分が ユダヤ人である ことを 明かし、殺される 運命を 負うべきでしょうか? それとも、自分の 民が ひどい 攻撃を 受けても、だまって 静かに 生きるべきなのでしょうか?
モルデカイは エステルに、自分が ユダヤ人である ことを 王様に 話すようにと はげまします。ただ、そこには 非常に 大きな 障害が ありました。だれも、女王でさえも、王様自身から 呼ばれない限りは、王様の 前に 出ては いけない ことに なっていたからです。それには、死の 危険が 伴っていました。けれども、エステルが 自分の 民を 助けてもらいたいと 願うなら、たとえ 王様に 呼ばれなくても、王様に 頼むしか ありませんでした。
エステルは、町中の ユダヤ人に、3日間、断食をして 祈ってくれるようにと 頼みました。その後、王様に 会いに 行く つもりでした。
3日間が 過ぎると、エステルは 勇気を 持って、王様に 会いに 行きます。王様は、エステルに 会うと 喜んで、王の つえを 差し伸べてくれました。つまり、王様に 話しても よいという 許しが 出たのです。エステルは 特別な 夕食を 用意して 王様を 招き、食事を しながら、彼女の 民が 苦境に 立たされていることを 説明しました。そして、王様の 助けによって、彼女の 民を 救うための 解決策を 見つけることが できたのです。
元気を 出しましょう。勇気を 奮い起こす 必要が あるなら、イエス様が その時に 勇気を 与えてくださるのですから。