0-5歳から ボランティア活動 アーカイブ

世界を より良く する お手伝いを しよう

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世界を より良く する お手伝いを しよう

 「お母さん。今日は 先生が、住む 世界を より良く する 方法を 見つける ことについて 話してくださったの。」 お母さんと いっしょに 学校から 帰る とちゅう、ディードラが 言いました。「だけど、何が できるか 分からないわ。」

 「周りの 世界を 良くする お手伝いなんて、すてきな 取り組みね。町内で できる ちょっとした ことでも 役に 立つって、知ってたかしら? 例えば、公園なんかの 公共の 場で できる お手伝い。 

 公共の 物を 大切に する こともだわ。ゴミを 散らかさないとか、わざと 物を こわさないとか、花だんの 草花を ふまないように するとかね。家の 庭を きれいに したり、しばふや 通路に おもちゃを 置きっ放しに しないように するなら、近所の 見栄えが 良く なるのに 役立つわ。」

 ディードラは しばらく 考えると、言いました。「ねえ、お母さん。公園に ゴミが 散らかってるわ。拾っても いい?」

 「まあ、やさしいのね。じゃあ、一度 家に 帰って、軍手と、ゴミを 入れる カゴを 持って来ましょうか?」 お母さんが うなずいて 言いました。

 必要な 物を 用意すると、ディードラは お母さんと、道沿いに 落ちている ゴミを 拾い始めました。「どうして こんなに ゴミを 捨てるのかしら?」と、ディードラ。

 「そうねえ。物を 大切に する ことを 教えられて いない 人たちが いるのね。むとんちゃくが 周りの 人たちや 自然に めいわくだって 分かって いないんでしょう。だけどね、散らかる ことって 必ず ある ことだから、ただ 片付ければ いいだけの ことなのよ。」

 「例えば、公園で ランチを 食べてる 時に、風で ナプキンが どこかに 飛ばされてしまって 見つけられないと、それが どこかに 落ちて ゴミに なるわ。動物が 来て ゴミ箱を ひっくり返して 散らかす ことも あるだろうし。」

 「まあ、お母さん。割れた ビンが あるわ。」と、ディードラ。

 「さわっちゃ ダメよ、ディードラ!」 お母さんが 声を あげました。「だれかが ケガを しないように 片付けたいのは いい ことだけど、割れたり とがっている 物が 落ちている 時には、大人の 人に 頼むのよ。あなたが ケガを しないようにね。」

 「やあ、ディードラ。何を してるんだい?」 友だちの ジェフリーが 声を かけました。

 「わたしね、世界を より良く する お手伝いを してるのよ。」と、ディードラが 言いました。「ゴミを 拾ったら、公園が 元通り きれいに なるでしょ。」

 「へえ、それは ありがとう。お父さん、ぼくも 手伝って いい?」と、ジェフリー。

 「もちろんだよ。だけど、まずは 軍手と ゴミ袋を 取って来ないとね。」と、お父さんが 言いました。

 「すぐに もどって来るよ、ディードラ。」 そう 言いながら、ジェフリーは 家へ 走って行きました。

 ディードラは にっこりしました。自分の 努力で 公園が きれいに なるばかりか、友だちも 同じ ことを する 気持ちに なったのを 見て、うれしく 思いました。

 世界を より良く するために 自分に できる ことなんて ちっぽけだなんて、思わないで くださいね。小さな ことや、小さな 人たちは 大切なのですから! より良く できる ことなら 何でも 大切なのです。ちょっとした ことでも、周りの 世界を 気づかって いるなら、それが 積み重なって、大きく なります。それは、あなたから 始める ことが できるのです!

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