(使徒行伝 第12章)
ヘロデ王は、新しく できた 教会を 苦しめようと 決めました。それで ペテロを ろうやに 入れ、四組の 兵隊たちに 見張らせました。
そのころ、弟子たちは ペテロのために 祈り続けていました。ある夜の ことです。ペテロが くさりで つながれたまま、二人の 兵隊たちの 間で ねていると、ろうやの 中に 天使が 現れました。天使は ペテロに 言いました。「急いで 起き上がりなさい。」
ペテロが 起き上がると、両手から くさりが はずれて 落ちました。天使が 「わたしに ついて来なさい。」と 言ったので、ペテロは 天使の 後を ついて、ろうやから 出ました。
天使と ペテロが 見張り番たちの 前を 通り過ぎ、鉄門の ところに 来ると、門が ひとりでに 開きました。二人は 門を 通り過ぎて、表通りに 出ました。
すると その とたん、天使は ペテロを はなれていきました。ペテロは、自分を ヘロデ王の 手から 救い出すために、主が 天使を 送ってくださったのだと 分かりました。
翌朝、兵隊たちは ろうや中を さがし回りましたが、ペテロを 見つけることは できませんでした。