小さな やさしさが あれば
もし 友だちが 悲しそうだったり 気落ちしているのを 見かけたら、自分に 何が できるか、考えてみよう。君には その 原因を 解決できなくても、友だちが 元気を 取りもどせるように、はげまして あげたり、やさしくしてあげる ことは、いつだって できる。まだ 子供でも、君の やさしさで、状況は 変えられるんだよ。
自分の 好きな ものや ほしい ものの ことなら すぐに 思いつくけど、他の人のために 何が できるかは、立ち止まって 考えてみるという 努力が いるよね。人を 思いやり、どうしたら 元気づけて あげられるかを 考えてみるのは、やさしさへの 第一歩なんだ。
やさしくするのって、別に すごく 大きな ことでも、おどろくような ことでも ないんだよ。ちょっとした 親切や、思いやりの ある 言葉で、気に かけている ことを 表せるんだ。事実、1日の 中で、やさしさを 表す 方法は たくさん あるんだよ。
例えば、こんな ことから 始めてみては どうかな。
・遊んだ 後は、おもちゃを きちんと 片付ける。
・お父さんや お母さんが してくれる ことに 対して、ありがとうを 言う。
・進んで 友だちに おもちゃを 貸してあげる。
・ペットの 世話を きちんと する。
・もらった 物や 使っている 物を、ていねいに あつかう。
自分に してもらいたい ことは、人にも してあげると いう、「黄金律」を 覚えておこう。*1* そうすれば、自然と やさしい 行いが できるように なるよ。人の 親切が うれしいなら、周りの 人たちにも 親切に してあげよう。だれかに 手伝って もらえるのが うれしいなら、君も、真っ先に 他の人を 手伝ってあげる 人に なれば いい。やさしい 言葉を かけられて 元気が 出るなら、君も、やさしい 言葉で 人を 幸せに して あげられる 人に なれるっていう ことを、わすれちゃ いけないよ。
やさしさとは、幸せのように、心の 中から わき出てくる もの。だから、喜びで あふれて いれば、それを 周りの 人たちにも 伝えたく なるんだ。
*1* マタイによる福音書 7:12参照