これはぼくの雌牛なんです!
昔、ある小さな町で・・・
牧師:(あの子は一体、どうして泣いているんだろう? もしかしたら、献金するのにここまで歩み出るのがイヤだったのかな。)
牧師:なぜ泣いてるんだい?
少年:これはぼくの雌牛なんです!
牧師:君の、何だって?
少年:ぼく、ずっと自分の雌牛が欲しかったんです。だけど住んでる所が街中で・・・。庭では雌牛を飼えませんから。
牧師:なるほど。
でも、9か月くらい前、田舎に引っこしました。パパも、今なら雌牛を飼ってもいいけど、自分のお金で買わなくちゃいけないよって言ってくれました。それで、使い走りをしたり、新聞配達をしてお金をためました。朝の4時に起きて新聞を配ったんです。それでやっと、5ドルたまったんです!
牧師:それでは、どうして雌牛を買うためにためたお金を献金箱に入れているのかね?
少年:神様の声を聞いたからです。神様が、もしぼくが雌牛を買うためにためたお金を神様にあげるなら、神様が雌牛をくださるって言われたんです。
牧師:それなら、泣く必要はないよ! 君は、最高の取り引きをしたんだ!
牧師:この少年はたった今、雌牛を買うためにためたお金を神様にささげました。・・・
教会の案内係:牧師さん、たった今、神様がわたしに語られたのですが。
牧師:神様は、何と?
教会の案内係:その少年に雌牛をあげなさいと言われました。わたしは牧場を持っていて、何千頭もの牛を飼っていますから。
牧師:幾千もの丘にいる牛は、神様のものですからな!* 主は確かに、その1頭を手放すようにと人に語る方法をご存じじゃ。(*詩篇 50:10)
あなたのパンを水の上に投げよ、多くの日の後、あなたはそれを得るからである。(伝道の書 11:1、口語訳聖書)