聖書の偉人:女王エステル
名前の意味:「星」
別名:「ハダッサ」
驚くべき事実:一国の命運が、特殊な事情で異国の女王となった、あるつつましい生い立ちの若い女性の肩にかかっていた。ある時彼女は、自分の民族を滅ぼそうとする政治的な陰謀があることを知ったんだ。彼女のいとこであるモルデカイはこう言って、彼女を励ました。「あなたがこの国に迎えられたのは、このような時のためでなかったとだれが知りましょう。」*1* この話の一部始終を、聖書のエステル記で読んでみよう。
知っていたかな? プリムは、ユダヤ人が大虐殺されそうになったとき、女王エステルがそれを阻止したことを祝うお祭りで、現在でも、それが祝われているんだよ。
彼女のすごい所:エステルは、大きな危険に直面した時、正しいと知っている事のために行動すると決意したんだ。自分の民族を救うため、王に嘆願しに行くことをモルデカイに伝えた時、王に自分の嘆願を聞き入れてもらえない可能性もあったので、「わたしがもし死なねばならないのなら、死にます。」*2*と言った。自分の民族を救うためにできることは何でもするという決意が、それだけ固かったということだね。
君にもできる:どんなに代価がかかっても、正しいことをし、知恵と勇気を行動に移すという習慣を身に着けよう。きっと神様が、その知恵と勇気をいつか大きな方法で用いて下さるよ。
脚注:
*1* 口語訳聖書、エステル記 4:14
*2* 口語訳聖書、エステル記 4:16
文:R.A.ワターソン 絵:マイク・クローム デザイン:ロイ・エバンス出版:マイ・ワンダー・スタジオ Copyright © 2022年、ファミリーインターナショナル