お父さん：だけど、長年待った約束の息子を授かったと思ったら、今度はその息子を神様にお返しするようにと、神様はアブラハムに言われたんだ。

アビー：まあ。

カルビン：何かをするようにって言われて、その理由が分からない時は特に、従うには信頼を要するよね。

お父さん：アブラハムは、神の忠実さと真実さを確信していた。アブラハムに約束して下さったことを守るために、必要とあらばイサクを生き返らせることもできると知っていたんだ。（へブル人への手紙 11:19参照）

神様：その子に手を下すな。あなたが神をおそれる者であることが、今、分かったからだ。あなたは、自分の独り子である息子すら、わたしにささげることを惜しまなかった。（創世記 22:12）

　このお話の一部始終は、創世記 22:1-18で読んでね。

カルビン：「信仰によって、モーセの生まれたとき、両親は、三か月のあいだ彼を隠した。」（へブル人への手紙 11:23）

モーセのお母さん：神様が下さった子だもの。守って欲しいと願っておられるはずよ。

モーセのお父さん：パロの命令なんか、こわいものか。

お母さん：ミリアム、かごを見ていてね。

パロの娘：まあ、何かしら？

ミリアム：王女様のために、赤ちゃんに授乳して世話してくれる乳母を探して参りましょうか？

パロの娘：ええ、お願いするわ！

　このお話を、出エジプト記の1:22と2:1-10で読んでね。

デリック：「信仰によって、モーセは、成人したとき、パロの娘の子と言われることを拒み、罪のはかない歓楽にふけるよりは、むしろ神の民と共に虐待されることを選んだ。」（へブル人への手紙 11:24-25）

モーセ：宮廷で持てる全てのぜいたくがなくなるとしても、今苦しむほうがいいんだ。

金持ちの友達：お前はバカだよ！　この全てをあきらめるなんて！

モーセ：永遠の富のために耐えるよ！

お父さん：「信仰によって、彼は王の憤りをも恐れず、エジプトを立ち去った。彼は、見えないかたを見ているようにして、忍びとおした。」（へブル人への手紙 11:27）

エジプト人：パロは非常におかんむりだと聞いたぞ。

モーセ：私は、パロよりも神をおそれているんだ。

お父さん：へブル人への手紙の第11章は、神様が約束通り世話して下さると信じた人達の物語でいっぱいだ。

アビー：神様がモーセのために紅海の水を分けたお話もあるわね。

カルビン：イスラエルの人達のためだったよね。

モーセに腹を立てている人達：私達を砂漠で死なせるために導き出したのか？

神様に語りかけるモーセ：ちょっと手を貸していただけますかな？

神様：では、あなたのつえを差し伸べなさい。海の水を分けてあげよう。

　このお話の一部始終は、出エジプト記の14:10-23で読んでね。

カルビン：ヨシュアがイスラエルの人々を導いてエリコの城壁の周りを７日間回ったら、城壁がくずれ落ちたっていうお話もあるね。

　ヨシュア記の第6章1-20を読んでね。

カルビン：ヨシュアのスパイ達がエリコを探りに行った時、彼らをかくまってあげたラハブのお話もあるね。

ラハブ：私は、あなたがたの神があなたがたのためにして下さった奇跡を聞いています。だから、あなたがたの神を尊敬しています。

　このエキサイティングなお話は、ヨシュア記の第2章で読んでね。

お父さん：このほか、神様が奇跡を起こして下さるという信仰を持っていた、ギデオン、バラク、サムソン、エフタ、ダビデ、サムエル及び預言者達について語り出すなら、時間が足りないだろう！（へブル人への手紙 11:32参照）

アビー：またね、ルーファス。

カルビン：「彼らは信仰によって、国々を征服し、義を行い、約束のものを受け、ししの口をふさぎ、火の勢いを消し、つるぎの刃をのがれ、弱いものは強くされ、戦いの勇者となり、他国の軍を退かせた。」（へブル人への手紙 11:33-34）

お父さん：だけど、これらの聖書の偉人達が偉業を成し遂げることができたのは、彼らが素晴らしい神様への信仰を持っていたからだということを、忘れてはいけないよ。

アビー：信仰は力強いわね！

カルビン：ぼく達の信仰は、何を成し遂げることができるかなあ？

お父さん：それを知る方法は、ただ一つしかない！

デリック：神様に従うことだね！

神様：わたしは、わたしを信じ、近く従ってくる者達のために、大いなることをする。

終わり