へブル人への手紙第11章の冒険物語、パート1
聖句はすべて口語訳聖書より
レイノルズ家の、ある土曜日の朝
お父さん:今日は、へブル人への手紙第11章から読むよ。
デリック:「さて、信仰とは、望んでいる事がらを確信し、まだ見ていない事実を確認することである。昔の人たちは、この信仰のゆえに賞賛された。」(へブル人への手紙 11:1-2)
お父さん:すてきな朝食をありがとう。
お母さん:どういたしまして。
お父さん:何かを確信している時には、そうなると固く信じている。何かが起こると信じている。または、それが本当だと信じている、ということだ。
アビー:お母さんは、料理がとっても上手だわ。
カルビン:今日の午後は、お父さんがぼく達をバッティングの練習に連れて行ってくれるよね。だって、そう約束してくれたもの。
お母さん:学校から帰ったら、男の子達が自分の部屋を片付けてくれることを望むわ。
お父さん:信仰は、まだ起こっていない事がら、あるいはまだ自分の目で見ていない事がらを確認することだね。お前達はお父さんを信じているから、バッティングの練習に連れて行ってもらえると分かっているんだね。今回のバッティングセンターは1度も行ったことがないのに、どうしてそこにあるってわかるだろう?
デリック:パンフレットを見たから!
お父さん:そうだね。
カルビン:それに、予約もしたよ。
お父さん:そうだね。何かが起こると知っているなら、その前から、それを実現させるための手はずを整えるんだね。
デリック:「信仰によって、わたしたちは、この世界が神の言葉で造られたのであり、したがって、見えるものは現れているものから出てきたのでないことを、悟るのである。」(へブル人への手紙 11:3)
お父さん:この節の前半は、神様がどのように世界を造られたかについてだね。神様が世界を造られたことを、私達はどうやって知るんだい?
アビー:聖書に、そう書いてあるからでしょ?
デリック:ヨハネによる福音書の1:3には、こう書いてあるよ。「すべてのものは、これによってできた。できたもののうち、一つとしてこれによらないものはなかった。」
お父さん:その通り。創造について聖書に書かれているから、私達はそれを信じることができるんだね。それに、創造主の存在を示す科学的な発見からも、それを知ることができるよ。
デリック:バッティングセンターのパンフレットみたいだね! その場所はまだ見ていないけど、パンフレットを見て、そのことを知ったものね。
カルビン:ホプキンズさんがパンフレットをくれたんだ。ホプキンズさんは、ジェフリーとメリッサといっしょにそこに行ったことがあるんだって。
アビー:メリッサは私の友達じゃない!
お父さん:世界には、まだ私達が自分の目で直接見たことのないものがいっぱいある。だけど、信頼できる情報源から、そういったものが存在していることを知っているんだね。
お父さん:聖書は、私達が信頼できる情報源の1つだ。私達が聖書を信じるのは、それによって良い結果が生じているから、そして私達が、聖書の著者である神様を知り、愛しているからだね。つまり、ここまでで分かったことは、信仰とは、むしろ神秘的なものだということだ。
デリック:うわ! お父さん、それ、旧約聖書の衣装だね。
アビー:うわぁい!
続く・・・
文:R.A.ワターソン 絵:ゼブ デザイン:クリスティア・コープランドCopyright © 2012年、ファミリーインターナショナル