過ちや 失敗を、良いものに 変える
イエス様からの メッセージ
男の子:また くずれちゃったよ! 頭に 来るなあ!
イエス様:おやおや。おこっても、何にも ならないよ。バケツの ふちを 砂に あてて すばやく 返せば、うまく できるかも。
イエス様:思い通りに いかないのが、いやなんだね。
男の子:うん。
女の子:わたしだって、いやよ。だけど、失敗して おこられるのは、もっと いやだわ。
イエス様:失敗して 注意されるのは、つらいだろうね。だけど・・・
男の子:ぼくたちには 必要な こと?
女の子:そうね。だけど、楽しくは ないわ。
イエス様:わたしは、過ちや 失敗から 良いものを 生み出せるって、知ってたかい? もし そう させてくれるなら、わたしは 君たちの 失敗を 使って、教訓を 学べるように してあげよう。君たちの 過ちを 使って、君たちが もっと 幸せで より良い 人に なれるように 助けることだって、できるよ。
男の子と女の子:どう やるの?
イエス様:例えば、算数で 2ケタの 数字の かけ算を 勉強していると しよう。先生は、まず かけ算の やり方を 教えてくれて、その後、自分でも 解いてみるよね。
先生:まず、8に 6を かけて、4は くりこすんだ。次に 4に 6を かけて、くりこした 4を 足すんだよ。
イエス様:初めて やる時は、まちがえるかも しれないよね。すると 先生は、正しく できるように、もう1度 教えてくれる。
先生:見てごらん。どこで、どういうふうに まちがったかを 教えてあげよう。
イエス様:もう1度 やってみると、今度は 正解だ。
男の子:今度は できたみたい!
先生:ああ、正解だよ!
イエス様:だけど、何日か たって、また 同じような 算数の 問題を 解く 時に、2ケタの 数の かけ算の やり方を 忘れてしまっていて、また まちがえるかも しれない。それで、がっかりしてしまうかも。
男の子:こんなの、むずかし過ぎるよ!
先生:だいじょうぶ! 練習すれば、できるように なるよ。
先生:最初の 部分は、合っているよ。残りの 部分を、もう1度 やってみようね。
イエス様:先生は、別に おこったりは しない。君が どこで まちがったのかを 示し、2ケタの 数の かけ算の 正しい やり方を、しんぼう強く 教えてくれる。そして、君たちが この 新しい 計算の 仕方を きちんと 身に 付けられるまで、毎日 時間を かけて 練習させてくれる。
イエス様:2ケタの かけ算で やった まちがいは、いいものなんだ。というのも、その まちがいの おかげで、先生から、その やり方を じっくり 説明してもらえたんだからね。君たちは、その 計算の 仕方を もっと 練習する 時間を 手に 入れた わけだ。
先生:ドリルを すれば、新しい 計算の 仕方を 覚えるのに 役立つよ。
イエス様:同じ 事が、毎日の 暮らしでも 起こる。人が 過ちを 犯すのを わたしが 見過ごすのは、過ちから 学べるからなんだ。そして わたしは、正しい 生き方を する 機会も 与えるんだよ。
イエス様:例えば、周りの 人の 気持ちを 思いやらなかったという 過ちを 犯したなら、それによって 君は、自分の 行いが 周りの 人に 影響 与えることを 学ぶ。自分の 行いや 言葉の せいで だれかを 悲しませてしまったなら、その 悲しい 経験から、人に 対して はげみに なるよう、やさしく 接するという ことを 学べる。
女の子:かみの毛、おかしいわよ。
イエス様:過ちの おかげで、周りの 人たちを 思いやり、親切にする ことについての わたしの 言葉を いかに 生きるかを、親や 先生は 君たちに 教えられるんだ。失敗の ゆえに 助言を もらうことで、君は 周りの 人を がっかりさせないだけでは なく、幸せに してあげることも 学ぶんだ。
女の子:「人に してもらいたいと 思うことを、人にも しなさい。」(新共同訳聖書、ルカによる福音書 6:31)
お母さん:あなただって、新しい ヘアスタイルを 試した 時に だれかに ヘンテコだって 言われたら、傷つくんじゃ ない?
女の子:だけど、もし 本当に ヘンテコだったら、ママは 教えてくれるでしょ?
お母さん:そうね、だけど あなたが 一生けん命 やったのを はげますような 言い方を 考えるわ。そして、かみの毛を 直すのを 手伝ってあげるわ。
女の子:新しい ヘアスタイルを 試すのって、楽しいわね! こういうのは どうかしら?
年下の男の子:うん、いいね! ありがとう。
イエス様:ね、過ちや 失敗が、いいものに 変わっただろう? 失敗から 学ぼうとする限りは、失敗するたびに、良いものが 生まれるんだよ。