マイ・ワンダー・スタジオ
真夜中に 呼び出される
水曜日, 6月 4, 2014

真夜中に 呼び出される

ルカによる 福音書 11:5-10の 再話、祈りについての 教訓

 夜の 静けさを 打ち破るように、ドアを ノックする 大きな 音が 鳴り響いた。ジョサムは、最初は 夢でも 見ているのかと 思った。だが、近所の サイラスが 自分を 呼ぶ 声が 聞こえて、夢では ないと 分かった。

 「サイラスかい?」 ジョサムが 聞き返した。(お向かいの サイラスが、こんな 真夜中に、一体 何の 用事だと いうのだろうか?) ジョサムは ベッドの 上で 身を 起こした。

 外では、いてつくような 寒さに ふるえながら、サイラスが 窓に 顔を くっつけている。サイラスは 大声で 近所の 人たちを 起こして しまわないよう、ささやき声で 言った。「ジョサム、夜分 おそくに 申し訳ない。友人が 長旅から、たった今 着いたばかりなんだ。お腹を すかせているんだが、あいにく 出す 物が 何も なくて。パンは ないだろうか?」

 ねている 子供たちを 起こさぬよう、ジョサムは あくびを しながら 小声で 言った。「分かったよ、サイラス。真夜中だけど、何とか しよう・・・。」

 「本当に 助かるよ、ジョサム! よっぽどの ことでも なけりゃ、君を 起こすことも なかったんだが。」

 イエス様は 弟子たちに、たとえ話を しておられたんだ。家族と いっしょに ね静まっていた 人が、こんな 真夜中に 助けを 求めてきた 人を 助けてくれるなら、神様なら、どれだけ 喜んで わたしたちの 祈りに 答えてくれるだろうか、という たとえだね。

 これは むずかしすぎる 願い事なんじゃ ないかなと 心配することは ないよ。神様には、いそがしすぎて わたしたちの ことを 構っていられない、なんて ことも ないからね。神様は、わたしたちの 愛情深い 天の お父さんだから、喜んで わたしたちの 祈りに 答えたいと 思っておられるんだ。

 イエス様は、この たとえ話を こんな 言葉で しめくくっている。「求めよ、そうすれば、与えられるであろう。さがせ、そうすれば 見いだすであろう。門を たたけ、そうすれば、あけてもらえるであろう。すべて 求める 者は 得、さがす 者は 見いだし、門を たたく 者は あけてもらえるからである。」(口語訳聖書、ルカによる 福音書 11:9-10)

 君や 君の 家族や 友だちには、何か お願いしたいことが あるかな? 大胆に 祈って、願いを 神様に 伝えてごらん。神様は、ご自身が 最善と 知っておられる 方法で 答えてくださるよ。

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タグ: たとえ話, 祈り, 子供のための聖書物語