じまんには ならない 話だけど、

話さなくちゃ いけないと 思ったんだ。

だけど、ハッピーエンドが あるよ。

ハッピーエンドは、いつに なっても いい ものだね。

これが どんな ふうに 始まったのか、

だれから 始まったのかは 分からない。

だけど、ビンゴが お昼ご飯の 話から

してくれる ことに なった。

ビンゴ：

私が ごちそうの からす麦を 食べていた 時の こと。

子牛の ジェニーも いっしょに 食べてたの。

牧場主は 私達のために 用意して くれたけど

私は いっしょに 食べるのが 嫌だったのよ。

ジェニーは 食べ過ぎよ、

不公平だわって、私は 思ったの。

それで 私は 後ろ足で 彼女を け飛ばしたのよ。

ビープビープ：

ジェニーは 起き上がって、

ふてくされながら 納屋を 出て行った。

だけど その時、ベニーが 後ろから

走り寄って きて 声を かけたんだ。

「やあ、ジェニー。あのね・・・」

ベニーが 言い終わらない 内に、

ジェニーは すばやく 彼を け飛ばした。

ベニーは 吹っ飛ばされて、さくに ぶち当たったよ。

今度は、ベニーが 不機嫌に なってしまった。

何て 無礼なんだろうって、憤慨したんだね。

振り返ると、アヒルたちが クワッ、クワッと 鳴きながら

そばを 通りかかる ところだった。

それで 一羽一羽 通り過ぎるたびに 頭突きしたのさ。

本当に 困った ものだったよ。

今度は、アヒルたちも 腹を 立ててね。

その 内の 一羽は カッと なって、

鶏小屋から ふらふらと 出てきた

ヒヨコたちに 突っかかって 追いかけ回したんだ。

「どうして 外に いるんだい？

　悪い ヒヨコたちだ。

　さっさと 鶏小屋に 入れよ。

　牧場主に け飛ばされる 前にな。」

そんな ことが 延々と 続いて、

牧場中の 動物達の 間に 広がったんだ。

こんなに ひどい ことに なるなんて 気付かずに、

意地悪を してしまって いたんだね。

シド：

ネコたちと ぼくでさえ、

意地悪を し合って いたんだ。

かつての 深い 友情は、いつしか

みにくい ワナに はまって 失われて いたんだよ。

高慢に なって、

たがいに たたき合っていた。

そして、八つ当たりを していたんだ。

ほほえんでも、すぐに しかめっ面だし。

ビープビープ：

だれが 一番 大きくて 強いかな？

最強キックが できるのは だれ？

一番 賢いのは？　行動するのは 今だ。

君達が、名も ない 腰抜けじゃ ないって、

みんなに 分かるようにね。

こんな ふうに 悲しくも こわれた 友情を

元通りに してくれる ものは 何だろう？

プライドで バラバラに なってしまった

ぼく達の 関係を 元通りに してくれる ものは 何？

だれかを 責める ことなんて、できないよね？

そんな こと したって、始まらない。

だって、みんな 悪いんだもの。

だれかが ごうまんだったからなんて、つまらない 考えさ。

とにかく ぼく達は、

仲直りしないと いけなかった。

けなし合うのを 止めて、おたがいの 背後を

守らなくちゃ いけなかったんだ。

それから どうなったかと 言うと、

ぼく達の 納屋に 強風が 吹いてきたんだ。

だから ぼく達は、納屋が こわされないように

協力しなきゃ いけなかった。

ぼく達は、すばやく おたがいの 顔を 見合った。

前と 同じ 友としてね。

みんなの 中で 一番 偉く なろうなんて、

そんな ことは 忘れてしまったのさ。

おんどりは 屋根の てっぺんで 見張り役。

ぼく達は みんな 集まって、

強固な 群れが できつつあった。

より強い 動物達は 外側に。

小さな 動物達は 中に 集まった。

強い きずなで 結ばれた 友情の 囲いの 中でね。

そうで ないと、嵐で めちゃめちゃに されちゃう。

ぼく達が みんな、共に 身を 寄せ合うと、

風は 吹いて来て 荒れ狂ったけれど、

まもなく 過ぎ去った。

ぼく達は 感謝の 気持ちで いっぱいに なったよ。

ぼく達は おたがいを 取りもどした。

再び、強い 友情を 取りもどしたんだ。

そして、イライラする ことが あっても 負けずに、

この 友情を 守ると 固く 約束したんだよ。