使徒行伝:食べるべきか、食べぬべきか?
(使徒行伝 第10章)
カイザリヤに、コルネリオという 人が 住んでいました。コルネリオは 一家そろって 神様を 信じ、民に ほどこしを し、絶えず 祈っていました。ある日の ことです。コルネリオは、幻の 中で 天使が こう 言うのを 見ました。「コルネリオ、神様は あなたの 祈りを 聞かれ、あなたが 貧しい 者たちに ほどこしを するのを 見られました。さあ、ヨッパへ 人を やって、シモン・ペテロという 人を 呼んできなさい。彼は、あなたが するべきことを 教えてくれるでしょう。」 それで、コルネリオは すぐに ヨッパへ 人を やって、シモン・ペテロを 探させました。
そのころ、ペテロは 家の 屋上で 祈っていましたが、お腹が とても 空いてきました。すると、大きな シーツが 天から 地上に つり下げられてくる 幻を 見ました。その シーツの 中には、あらゆる 種類の 動物や 鳥や 両生類が 入っていました。そして、こう言う 声が しました。「ペテロよ、さあ、食べなさい。」 それで ペテロは 答えました。「それは できません。律法には、これらは 清くないと 書かれていますから。」 すると、また 声が しました。「神が 清めたものを 清くないと 言っては なりません。」
まもなくすると、コルネリオが つかわした 人たちが 到着し、ペテロに、いっしょに 来てほしいと 言いました。ペテロは、神様が 幻の 中で、この人たちと いっしょに コルネリオの 家へ 行くようにと 言われていたのだと 分かりました。コルネリオと その家族や 友人に イエス様のことを 伝えるためです。
それまで、弟子たちは ユダヤ人にしか 証しを していませんでしたが、そのことが あってからは、ローマ軍の 百人隊長であれ だれであれ、イエス様について 聞きたい 人には だれにでも 証しを するように なったのです。