使徒行伝：嵐の 中で 安らぐ

（使徒行伝 第27章）

　ローマへの 長くて 困難な 旅の 間、パウロの 世話は、数人の 囚人たちを ローマに 護送することに なっていた ローマ皇帝直属部隊の 百人隊長 ユリアスに 任されていました。ある時、クレタ島の 近くで、彼らの 乗っていた 船は 壊滅的な 嵐に 巻きこまれてしまいました。

　船は、波に 打ちつけられて はげしく ゆれました。船に 乗っていた 人たちは、船底が 暗礁に 乗り上げないように、船を 軽くするため、積荷や、最後には 船具まで、海に 投げ捨てました。はげしい 嵐で、太陽も 星も 見えない 日が 何日も 続きました。

　乗組員や 乗客は、助かる 望みを すべて 失ってしまいました。けれども パウロは、みんなに 勇気を 出すようにと 言います。そして、神様からの 天使が 夜の 間に 現れて、船に 乗っている 人たちが 全員 助かると 告げられたことを 話しました。

　２週間も 嵐が 続いた 後、船は 陸の 近くで 暗礁に 乗り上げ、乗っていた 全員が、無事に 陸地に 着いたのでした。