マイ・ワンダー・スタジオ
牧場の 仲間たちの お話 : まちがった 乗り物
水曜日, 7月 22, 2015

牧場の 仲間たちの お話:まちがった 乗り物

 十代前半のころ、わたしは ジェニーという めすの 子牛を 育てていました。母牛が 死んでしまったので、父は 子牛を 人の 手で 育てるため、納屋に 連れてきたのです。

 ジェニーが 大きくなると、わたしは 兄たちと、時々 ジェニーに 乗ったりしました。ジェニーは 構ってもらうのは 好きですが、そのうち わたしたちを 背中に 乗せて 歩くのが いやに なってきました。それも そのはず、ジェニーは 馬では なく、牛なのですから。それで わたしたちを 振り落とそうと して 走り回りましたが、落ちないので、今度は わたしたちが あきて 降りてくれるだろうと 思い、じっと 立ったまま 歩かなくなりました。それでも うまく いかなかったのですが、ジェニーは ある 解決策を 見つけました。

 母は 納屋の 外に 浅い 池を 作って、アヒルたちが 水遊びできるように していました。ある時 ジェニーは、わたしたちを 振り落とそうと 走り回りながら、アヒルの 池の 中に つっこんだのです。わたしたちの はだしの 足は、どろだらけに なりました! ウヘ~! わたしたちは、すぐに ジェニーから 飛び降りました!

 その策が うまく いったので、ジェニーは 大喜び。それ以来、わたしたちが 乗ろうと するたびに、ジェニーは アヒルの 池に 突進しました。池に つっこむ 前に、わたしたちが 飛び降りると 知ったからです。

 わたしたちも、ジェニーが め牛で あることを 尊重すべきだと 分かって、もう 乗るのを やめたのでした。

 「林の すべての 獣は わたしの もの、丘の 上の 千々の 家畜も わたしの ものである。」(口語訳聖書、詩篇 50:10)

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タグ: 被造物, 動物とペット, 牧場の仲間達のお話