マイ・ワンダー・スタジオ
牧場の 仲間たちの お話 : カラスと キジ
水曜日, 7月 2, 2014

牧場の 仲間たちの お話

カラスと キジ

 カラスの ビープビープは、犬の シドと 仲良しに なりました。ビープビープは、シドの しっぽで 遊んだり、シドの 背中に 乗って あちこち 行くのが 好きでした。ビープビープと 仲良しだった 動物は、シドだけでは ありません。

 その夏、わたしの 兄の 一人が、野生生物保護センターの 依頼で、キジの ヒナを 育てることに なり、生まれてから まだ 一日か 二日しか たっていない キジの ヒナを 100羽も 連れ帰りました。ヒナたちが 自分で 生きていけるように なるまで 世話を し、その後 野生に 返すという 計画です。

 キジの ヒナたちは 鳥小屋に 入っていましたが、ビープビープは キジたちに 会いに 行くのが 好きでした。ほかの 鳥の ヒナたちを 見るのが 楽しいようでした。もしかしたら、自分と 共通の 何かを 感じていたのかも しれません。

 キジたちは 成長し、ついに 野生に 放す 日が 来ました。最初は 牧場の 周辺で えさを 探すことを 学び、その後 自然に 返れるようにと 願っての ことです。

 キジたちに 助けが 必要なのを 見た ビープビープは、さくから 地面に 飛び降り、キジたちの 間に 入って行きました。まもなく すると、ビープビープは 観光ガイドのように、キジたちの 群れを 牧場中 連れて 歩き回ったのでした。最初は 父の 作業場、次に 古い 納屋、その次に 畑、そして わたしたちの 家、最後に 道を 渡った 所に ある 新しい 納屋まで。実に うまく いきました! やがて、キジたちは 牧場内から だんだんと 外の 野生に 返って行ったのです。

 この 若い 仲間たちを 新しい 生活へと 導く 手助けが できたことで、ビープビープは 満足そうでした。

 「おのおの、自分の ことばかりで なく、他人の ことも 考えなさい。」(口語訳聖書、ピリピ人への手紙 2:4)

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タグ: 友情, 被造物, 動物とペット, 牧場の仲間達のお話