牧場の 仲間たちの お話:ロバに 乗る
わたしの 母方の 祖父は、農場で いつも オスの ロバを 1頭 飼っていました。母は 子供時代、兄や 姉と、よく ロバに 乗っていました。どの ロバも そうですが、その ロバも がんこな 性格でした。
時には、一度に 二人も 三人も ロバに 乗ろうと しましたが、ロバは それが 大きらいでした!
家の 裏には 急な 丘が あって、その 頂上に 風車が ありました。風車は、井戸の 水を くみ上げるために 使います。それは また、祖父が 家に 電気を 送る 蓄電池の 充電の ためにも 使われていました。
ロバは、その 急な 丘を 登ると、子供たちが しがみついて いられなく なって、すべり落ちてしまうことに 気付きました。一人 落ち、また 一人 落ち・・・すぐに みんな いなくなってしまいます。それ以来、子供たちが 乗ると、ロバは すぐに 丘に 向かうように なりました。
ロバは、気に 入らない ことが あると、かみついたり けったり しますが、その ロバは、別の 方法で 子供たちを 出しぬいたのでした。
「今、わたしの かしらは、わたしを 取り囲む 者の 上に 高く 上げられる。」(新改訳聖書、詩篇 27:6を 言いかえたもの)