マイ・ワンダー・スタジオ
牧場の 仲間たちの お話 : 代わりの 父親の 愛
水曜日, 9月 23, 2015

牧場の 仲間たちの お話:代わりの 父親の 愛

 わたしの 両親は、納屋で チャボを 飼っていました。おんどりが 1羽と、めんどりが 10羽ほどです。ある 夏の こと、3羽の めんどりが、チャボの ヒヨコを かえしたいという ことに なりました。それは、別に 変わった ことでは ありません。毎年 夏には、何羽かの めんどりが 卵を 温めたがります。

 けれども この時は、たった 1個の 卵を、この 3羽の めんどりが みんな、温めたがったのです。何てまぁ、よく 世話された 卵なんでしょう!

 ヒヨコが かえると、ふつうは めんどりが 熱心に 世話を します。そして、ヒヨコを 連れ歩き、えさや 水の 探し方を 教えます。けれども、この 卵が かえった 時は、めんどりが みんな、どこかへ 行ってしまったのです。みんな、ほかの めんどりが この ヒヨコを 世話すると 思ったのでしょう。取り残された かわいそうな ヒヨコは、自力で 生きていかなければ なりませんでした。

 でも、心配は ご無用! すぐ そばに、若い レグホンの おんどりが ついていましたから。別の 囲いで 母が 育てていた 8羽の おんどりの 内、1羽が いつも ほかの おんどりに いじめられていたため、母が その 若い おんどりを 囲いから 出して 納屋に 移したところ、この 一人ぼっちだった おんどりが、小さな 見捨てられた ヒヨコを 見て、親代わりに なってあげたのです。

 その おかげで、この 小さな チャボの ヒヨコは、強く じょうぶに 育ったのでした。

 「父が その 子を 気づかうように、主は、ご自分を 信頼する 者を 気づかってくださる。」(聖書、詩篇 103:13を 分かりやすく 言いかえたもの)

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タグ: 被造物, 動物とペット, 牧場の仲間達のお話