まずは 友だちに なろう
ある日、日曜学校の クック先生が 言いました。「ねぇ、みんな。まだ、イエス様が 最高の 友だちに なれるって 知らない 人を 知ってる?」
先生は、少し 考える 時間を くれました。しばらく すると、先生が 言いました。「もしかしたら イエス様は、あなたが その人の 友だちに なるのを 望んでおられるかも しれないわ。だれかに イエス様のことを 知ってもらうには、まず 友だちに なることが 大切だもの。」
そうだ、あの子が いる。
リッキーは、わたしたちの 小さな 農村に 来たばかりで、まだ 友だちが いません。どうして リッキーのことを 知ったかと いうと、わたしたちは 学校で 同じ 2学年の 同級生で、乗っている スクールバスも 同じだからです。
それで、クック先生が その質問を した時、わたしは すぐに リッキーのことを 思い出したのです。わたしは 祈りました。「イエス様、どうか、わたしが リッキーの 友だちに なれますように。彼が イエス様を 知る 手助けが したいです。」
その 何週間か 前、わたしは たん生日の プレゼントに、あざやかな 色の ヨーヨーを もらいました。わたしは、それが すごく 気に 入っていました!
次の 登校日、リッキーが スクールバスに 乗ってくると、わたしは この 新しい 同級生と 知り合いに なろうと 思い、彼が となりに すわれるように、席を 空けて 言いました。「おはよう、リッキー!」
「おはよう、クリスティ。」 そう 言って、リッキーは となりに 座りました。
「リッキー、わたしの ヨーヨー、見たい?」
「うん!」 それで、リッキーは ヨーヨーを すぐに やってみました。
でも、バスの 中は せまくて、ヨーヨーで 大したことは できません。「学校に 着いたら、最近 わたしが 学んだ 技を 見せてあげる。もう、『アラウンド・ザ・ワールド』と『犬の お散歩』が できるのよ。」 そう 言うと、リッキーは 感心しました。
イエス様は、わたしの 祈りに 答えるために、ヨーヨーを 用いてくださったのです。
学校に 向かう バスの 中で、わたしたちは 交代で ヨーヨーを やりました。「リッキーは、イエス様のこと 知ってる?」と、わたしは たずねました。
「ううん、よく 知らない。」と リッキーは 答えました。「知っていないとかな?」
「本当に 知りたくなると 思うわ。」
「どうしてだい?」と、リッキーが たずねました。こんなことを だれかに たずねられたのは、初めての ことです。それで、わたしは ちょっと 考えました。
「イエス様は、すごく いい 友だちだからよ。きっと リッキーも、友だちに なりたくなると 思うわ。」と、わたしは リッキーに 答えました。
次の 日曜日、リッキーの お母さんが、小さな 町の 教会まで、リッキーを 車で 送ってくれました。それで リッキーも、日曜学校に 加わることが できました。
3年が 過ぎ、日曜学校に 通っていた わたしたちは みんな、イエス様のことを もっと よく 学びました。夏が 来て、日曜学校に 通っていた 子供たちのために、特別な サマーキャンプが 行われました。リッキーも わたしも、ほかの 何人かの 同級生たちと いっしょに 参加しました。
夜に なると、みんなで キャンプファイヤーを 囲んで すわりました。キャンプの リーダーが、火の そばへ 行って 松ぼっくりを 投げこみました。松ぼっくりが パチパチと 音を 立てて 割れながら 燃えると、リーダーが 言いました。「イエス様が してくださった ことについて、みんなに 話したいことが ある人は、松ぼっくりを 火に 投げ入れるのよ。それから、話してね。」
すると、おどろいた ことに、リッキーが 前に 出ました。松ぼっくりを 火に 投げ入れると、こう 言ったのです。「ぼくが イエス様のことを 知ったのは、何年か 前に、友だちの クリスティが 教えてくれたからなんだ。それが、とても うれしいです!」
それで、わたしも すごく うれしく なりました! イエス様のことを 知るように、わたしが リッキーを さそったことを 彼が 覚えていて くれたなんて、思っても いませんでしたから。彼が 言ったことで、わたしは とても 光栄に 感じました。
それから 長い 年月が 過ぎましたが、わたしは 今でも、友だちを 作っては、イエス様が 彼らの 友だちに なりたいことを 話しています。
だれかが イエス様を 知るのを 助けることは 簡単です。まずは、友だちに なれば いいのです。