ヨハネによる 福音書、第3章 1-8節と 16-21節
1. パリサイ人の 一人で、その名を ニコデモという ユダヤ人の 指導者が あった。
2. この人が 夜 イエスの もとに 来て 言った、「先生、わたしたちは あなたが 神から 来られた 教師である ことを 知っています。神が ごいっしょで ないなら、あなたが なさっておられるような しるしは、だれにも できは しません」。
3. イエスは 答えて 言われた、「よくよく あなたに 言っておく。だれでも 新しく 生まれなければ、神の 国を 見ることは できない」。
4. ニコデモは 言った、「人は 年を とってから 生まれることが、どうして できますか。もう一度、母の 胎に 入って 生まれることが できましょうか」。
5. イエスは 答えられた、「よくよく あなたに 言っておく。だれでも、水と 霊とから 生まれなければ、神の 国に 入ることは できない。
6. 肉から 生まれる 者は 肉で あり、霊から 生まれる 者は 霊で ある。
7. あなたがたは 新しく 生まれなければ ならないと、わたしが 言ったからとて、不思議に 思うには およばない。
8. 風は 思いのままに 吹く。あなたは その音を 聞くが、それが どこから 来て、どこへ 行くかは 知らない。霊から 生まれる 者も みな、それと 同じで ある」。
16. 神は その ひとり子を たまわったほどに、この世を 愛して下さった。それは み子を 信じる 者が 一人も 滅びないで、永遠の 命を 得るためで ある。
17. 神が み子を 世に つかわされたのは、世を さばくためでは なく、み子によって、この世が 救われるためで ある。
18. 彼を 信じる 者は、さばかれない。信じない 者は、すでに さばかれている。神の ひとり子の 名を 信じることを しないからで ある。
19. その さばきと いうのは、光が この世に 来たのに、人々は その 行いが 悪いために、光よりも やみの 方を 愛したことで ある。
20. 悪を 行っている 者は みな 光を 憎む。そして、その 行いが 明るみに 出されるのを 恐れて、光に 来ようとは しない。
21. しかし、真理を 行っている 者は 光に 来る。その人の 行いの、神にあって なされたという ことが、明らかに されるためで ある。