ヨハネによる 福音書 第3章
霊から 生まれる(ヨハネによる 福音書、第3章 1-8節)
パリサイ人の 一人で、その名を ニコデモという ユダヤ人の 指導者が あった。
この人が 夜 イエスの もとに 来て 言った。
ニコデモ:先生、わたしたちは あなたが 神から 来られた 教師である ことを 知っています。神が ごいっしょで ないなら、あなたが なさっておられるような しるしは、だれにも できは しません。」
イエス:よくよく あなたに 言っておく。だれでも 新しく 生まれなければ、神の 国を 見ることは できない。
ニコデモ:人は 年を とってから 生まれることが、どうして できますか。もう一度、母の 胎に 入って 生まれることが できましょうか。
イエス:よくよく あなたに 言っておく。だれでも、水と 霊とから 生まれなければ、神の 国に 入ることは できない。肉から 生まれる 者は 肉で あり、霊から 生まれる 者は 霊である。あなたがたは 新しく 生まれなければ ならないと、わたしが 言ったからとて、不思議に 思うには およばない。風は 思いのままに ふく。あなたは その音を 聞くが、それが どこから 来て、どこへ 行くかは 知らない。霊から 生まれる 者も みな、それと 同じで ある。
神は その ひとり子を たまわった(ヨハネによる 福音書 第3章 9-10節, 14-17節, 第5章 24節)
ニコデモ:どうして、そんなことが あり得ましょうか?
イエス:あなたは イスラエルの 教師で ありながら、これぐらいの ことが わからないのか。モーセが 荒野で へびを 上げたように、人の 子も また 上げられなければ ならない。それは 彼を 信じる 者が、すべて 永遠の 命を 得るためである。
神は その ひとり子を たまわったほどに、この世を 愛して下さった。それは み子を 信じる 者が 一人も 滅びないで、永遠の 命を 得るためである。
神:息子よ、行きなさい。これしか 方法が ないのだ。
イエス:分かっています、父よ。
神が み子を 世に つかわされたのは、世を さばくためでは なく、み子によって、この世が 救われるためである。
イエス:わたしの 言葉を 聞いて、わたしを つかわされた かたを 信じる 者は、永遠の 命を 受け、
また さばかれることが なく、死から 命に 移っているのである。