旧約聖書に 出てくる 信仰の 人:ダビデ王
サムエル記上 第16章 1-13節から、神様が イスラエルの 次の 王様として ダビデを 選んだ 時の 物語を 読んでみましょう。神様が、年や 見かけでは なく、心を 見ておられた ことが 書かれています。(7節)
父の 羊を 世話していた 少年ダビデには、人生について 考えたり、神様と 話したり、たてごとを ひいたりする 時間も ありました。けれども、仕事が いつも 楽だった わけでは ありません。やがて ダビデは、困難な 時でも 神様が 助けてくださる ことを 知ります。羊の 世話には、野生の 肉食動物から 羊を 守るという 責任も ありました。聖書には、ダビデが どのように して 羊を ライオンや クマから 守ったかが 書かれています。(サムエル記上 17:34-35)
神様は、将来 イスラエルの 王様として 神様に 仕えることが できるように、ダビデを 若い ころから 訓練しておられました。ダビデの 神様への 信仰が、ダビデを 偉大な 王様に したのです。ダビデは 後に、「神の み心に かなった 者」と 言われました。(使徒行伝13:22。サムエル記上 13:14には、神様が ご自身の 「心に かなった」 王様を 求めておられた ことが 書かれています。)
ダビデは 若い ころから、将来の イスラエルの 王様としての 油注ぎを 受けていましたが、実際に 王様に なったのは、何年も 後の ことでした。その間、イスラエルの 王様は ずっと サウルでした。イスラエルの 敵である ゴリアテを たおした 後、ダビデは サウル王のために たてごとを ひき、歌うように 求められる ことも ありました。(サムエル記上 16:18-23)
ダビデは 将来 イスラエルを 導くための 準備として、最初は 小さな ことで 神様に 用いられて いたのです。
ごく 小さな 事に 忠実な 者は、大きな 事にも 忠実である。ごく 小さな 事に 不忠実な 者は、大きな 事にも 不忠実である。(新共同訳聖書、ルカによる 福音書16:10)
主人は 彼に 言った、「良い 忠実な しもべよ、よく やった。あなたは わずかな ものに 忠実で あったから、多くの ものを 管理させよう。主人と いっしょに 喜んでくれ。」(マタイによる 福音書 25:21)