あきらめないで!
ディラン:頭が いたくて、今日は プレーできそうも ないんですけど。
ベネット・コーチ:わかった。じゃあ、ここで 見学してても いいよ。
その夜・・・
お父さん:ベネット・コーチから 聞いたけど、今日は プレーしなかったんだって?
ディラン:うん、頭が いたかったんだ。
お父さん:先週の 木曜日も、練習できなかったよね。おまえは 野球が 好きだったと 思ったが。どうか したのかい?
ディラン:ぼく、下手なんだ。一塁に 進んでも、本塁まで 行けることは ないしね。いつも タッチアウトに なっちゃうんだ。
お父さん:それは きびしいね。だけど、もし 今 あきらめちゃったら、上手には なれないよ。
お父さん:イエス様、どうか、ディランが あきらめないように、必要な はげましを 与えてください。そして、たとえ 本塁にまで 行けなくても、野球を 楽しめますように。
ディラン:パパ、ぼく 今 思い出したんだけど、この前、モンティ・ストラットンについての 話を 読んだんだ。
お父さん:あの すごい 話だね!
ディラン:モンティ・ストラットンは、事故で 片足が 失くなっても、あきらめなかったよね。ぼくも、タッチアウトに なっちゃうだけで あきらめるべきじゃ ないよね!
モンティ・ストラットンは、1930年代の プロ野球選手で、ピッチャーを していました。大きな 事故で 片足を 失い、プロ野球を やめることに なりました。けれども、彼は 野球を あきらめませんでした。ちゃんと 使えるのが 片足だけで、もう片方は 木の 義足でも、モンティ・ストラットンは 楽しむために 野球を 続け、また 他の 人たちにも、野球を 教えたのです。
次の 木曜日・・・
ディラン:パパ、今日の 練習は 楽しかったよ! 本塁までは 行けなかったけど、コーチがね、ショートが 上手だって 言ってくれたんだ。
お父さん:それは よかったね! イエス様が、パパにも 良い 思いつきを くれたよ。週末には、いっしょに バッティングの 練習を しないか?
ディラン:ありがとう、パパ! うれしいな!