マイ・ワンダー・スタジオ
クリスタルと ラモント
水曜日, 10月 19, 2016

クリスタルと ラモント

死後の 人生に 関する 実話より

 ラモント・ハースは、第二次世界大戦中、アメリカ空軍の 少佐として、ドイツの グスタフスブルクでの 任務に 就いていました。

中尉:ハース少佐、この 任務に 就くのは、もう 20回目ですよね?

ラモント:そうだよ、ボブ。

中尉:わたしは、まだ 3回目です。少佐・・・聞いても いいですか?

ラモント:ああ、何だい?

中尉:この 任務は 危険な ものです。死ぬことが こわくは ないのですか?

ラモント:そうだな、こわくは ないが、家には 是非とも 無事に もどりたいね。

ラモント:わたしには、イエス・キリストへの 強い 信仰が あるんだ。すばらしい 死後の 人生についての 約束を 信じているのさ。

中尉:それを 聞いて 安心しましたよ、少佐。

中尉:少佐、右側に 何か 見えるのですが。

ラモント:何だい、中尉?

中尉:よく 分かりません。

中尉:近づいてきます。

中尉:大変だ! 少佐、ぶつかりますよ・・・

バーン!

ラモントの 実家では・・・

ラモントのお母さん:バージニア、お茶の お代わりは?

バージニア:もう 十分よ、エドナ。

ジリーーーン!

ラモントのお母さん:もしもし? はい、わたしが エドナ・ハースですが。ラモント・ハースの 母です。何でしょうか? 何ですって? 確かですか? いつですか?

ラモントのお父さん:どうしたんだい?

ラモントのお母さん:はい。そうですか。何が あったんでしょう?

ラモントのお父さん:エドナ、どうしたんだね?

ラモントのお母さん:はい。ありがとうございます。失礼します!

バージニア:ねぇ、エドナ。何が あったの?

ラモントのお母さん:ラモントが 任務の 途中で 行方不明に なったそうなの。

ラモントのお母さん:ドイツでの 任務から 帰る 途中、フランスの 上空を 飛行していて 墜落したそうなのよ。

ラモントのお母さん:パラシュートで 脱出した 可能性も あるわ。

ラモントのお父さん:ああ、そうだね。・・・きっと そうだよ。

バージニア:ラモントのために 祈りましょう。主が あなたたちの 心を なぐさめてくださるようにもね。

ラモントのお母さん:ありがとう、バージニア。くわしい ことが もっと 分かるまで、ここに いてね。

その夜・・・

バージニア:エドナを 起こさないと。話さなくちゃ いけないわ。

トントントン

バージニア:エドナ、フレッド。いるかしら?

ラモントのお母さん:ええ。バージニア? 入って。

ラモントのお母さん:電話でも 鳴ったの? どうしたの?

バージニア:いいえ、電話じゃ ないの。これから 入って来る 知らせに 対して、あなたたちの 心の 準備が できるように、主が 夢を 下さったみたいなのよ。

ラモントのお母さん:ラモントについての 知らせね?

バージニア:ええ。きっと、ラモントが 戦死したって いう 知らせが 入って来ると 思うわ。

ラモントのお母さん:戦死ですって?

ラモントのお父さん:まさか! 彼に 限って、そんなこと、起こるわけ ないさ!

バージニア:わたしも、彼が まだ 生きていることを 願うわ。まずは、夢について 話すわね。

 広くて 立派な 並木道が あってね。木々は 地上では 考えられないほど 高くて、きれいだったの。本当に 美しい 景色だったわ!

 並木道の 向こうからは、長い 金髪の 美しい 女性が やって来たの。

 すると、ラモントが 走って行って、彼女と だき合ったの。彼は 彼女を、こう 呼んでいたわ。わたしの 知らない 名前なんだけれど・・・

クリスタル!

ラモント!

ラモントのお母さん:クリスタルですって?

ラモント:本当に クリスタルなんだね! 大きく なったなぁ。そして、きれいだよ! すごく 幸せそうじゃ ないか! ほかの 人たちみたいに、悲しんでは いないんだね?

クリスタル:ここでは、物事を ちがったふうに 受け留めるのよ。

バージニア:ラモントは、本当に うれしそうだったわ! クリスタルは、彼を 案内するために むかえに 来たの。二人は 腕を 組んで、この 美しい 並木道を、あの すばらしい 場所に 向かって 歩いて行ったのよ。

ラモントのお母さん:もし 二つの 質問に 答えられたら、信じるわ。

ラモントのお母さん:彼女は 何歳くらいだった? そして、体に ちょっと 変わった 特徴は なかった?

バージニア:年は、20代後半って とこかしら。そう 言われて みると、首が すごく 短かったわね。

バージニア:まるで、頭が 肩に のっているような 感じね。

ラモントのお母さん:ええ、確かに クリスタルだわ。

バージニア:クリスタルのことを 聞いたことは ないけど、だれなの?

ラモントのお母さん:クリスタルは わたしたちの 最初の 子で、18年前に 10歳で 亡くなったの。

ハース家には 変わった 特徴が あって、みんな、首が 短いの。それで、頭が 両肩の 間に のっているように 見えるのよ。クリスタルにも、その 特徴が あったわ。

 バージニアは クリスタルのことを 聞いたことが ないのに、天国で ラモントが クリスタルという 女性に 会って、その 女性が、生きていたら なっていたで あろう 年ごろだったという 夢を 見たなんて、おどろきですね?

 バージニアが、聞いたことも 写真を 見たことも ない クリスタルの 変わった 特徴に 気付いたことも、同じくらい おどろきです!

 ラモントの 戦死の 知らせが 来て まもなく、彼の 遺体が フランスで 発見されました。

 この世の 人生が 終わった 後には、美しく 素晴らしい 次の 人生が 待っています。そこでは、あなたの 知っている 人たちが あなたを 覚えていて くれて、心から 再会を 喜び合うことが できるのです!

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タグ: コミック, 天国, 死と死後の人生