奇想天外な 戦略
これは、神様への 賛美が 神の 民に 戦いへの 勝利を もたらしたと いう、旧約聖書の 歴代志下20章に 書かれている、実際に あった お話です。このことは、紀元前 900年ごろに ユダの 地で 起こりました。
「わたしは 常に 主を ほめまつる。その 賛美は わたしの 口に 絶えない。」(口語訳聖書、詩篇 34:1)
この戦いは、一国を 守るために 戦われた 戦いの 中でも、歴史上 最も 変わった 戦いの 一つです。歌い手と 音楽を 奏でる 者たちに 導かれた 戦いなんて、聞いたことは ありますか? それが、実際に あったのです。
司令官:ヨシャパテ王様、アンモンと モアブと セイル山から、大軍が 攻めてきます。
ヨシャパテ王:われわれの 軍は 小さくて、このような 大軍には 手も 足も 出ない。神に 助けを 求めなくては。ユダ中の 人々を 集め、主の 助けを 求めて 祈らせるのだ。
王様と 共に 祈るため、人々が ユダ中から 首都に 集まって来ました。
ヨシャパテ王:われわれの 先祖の 神、主よ、あなたは 異邦人の すべての 国を 治められます。あなたの 手には 力が あり、勢いが あって、あなたに 逆らいうる 者は ありません。たとえ 状況が 悪く 見える 時でも、もし われわれが あなたに 祈るなら、あなたは 聞いて、助けてくださいます! 神よ、われわれには、このように 攻めて来る 大軍に 当たる 力は ありません。どうしたら いいかも わからないのです。どうか、教えてください!
すると、ヤハジエルという 預言者が、神様からの 指示を 預言で 受け取りました。
ヤハジエル:この 大軍のために おそれては ならない。おののいては ならない。これは あなたがたの 戦いでは なく、主の 戦いだからである。この戦いでは、あなたがたは 戦う 必要は ない。あなたがたは 立って、あなたがたと 共に おられる 主の 勝利を 見なさい!
預言が 終わると、ヨシャパテ王は 地に ひれふし、祭司たちは 人々を 主への 賛美に 導きました。
翌朝、王と その家来たちは、あることを 思いつきました。
ヨシャパテ王:歌える 者たちを 集め、その者たちを われわれの 軍の 前に 進ませよ。その者たちに 主の すばらしさを 賛美させよ。主の 愛と あわれみを たたえ、主に 向かって 歌わせるのだ!
歌い手たちは、神が ユダの 人々に 約束してくださった 勝利を 前もって 神に 感謝することに なっていました。
歌い手たちが 歌を 歌い、賛美し始めると、神は ご自身の 待ちぶせ兵たちを 送り、アンモンと モアブと セイル山の 軍隊に 向かわせられたので、彼らは 打ち敗られました。
アンモンと モアブの 軍は、セイル山の 軍を 攻撃して 打ち破りました。
その後 アンモンと モアブの 軍は たがい同士 向き直り、自分たちを 滅ぼし合ったのです。
ユダ軍が 様子を 見に行くと、三つの 軍の 兵隊たちは みんな、死んでいました!
神様が してくださった あらゆる ことについて、また これから してくださると あなたが 知っている ことについて、神様を 賛美し、感謝するなら、あなたは 神様を たたえ、信仰を 表していることに なります。すると、神様も、あなたの 信仰を たたえてくださるのです。
「感謝しつつ、その 門に 入り、ほめたたえつつ、その 大庭に 入れ。主に感謝し、その み名を ほめまつれ。」(口語訳聖書、詩篇 100:4)
「何事も 思いわずらっては ならない。ただ、事ごとに、感謝をもって 祈りと 願いとを ささげ、あなたがたの 求めるところを 神に 申し上げるが よい。」(口語訳聖書、ピリピ人への手紙 4:6)
賛美したい 気分に なるまで、または 祈りが 答えられるのを 見るまで、神様を 賛美するのを 待っていては いけません。祈りの 答えを まだ 見ていなくても、祈りが 答えられたと 信じて、神様を 賛美するのです。
神様が あなたたちのために できること、そして したいと 願っておられる ことのために、神様を 賛美しましょう。そうすれば、神様の 力が あなたたちを いっぱいに 満たしてくださるでしょう!