イエスという 名前の 方、第4章:シメオンとアンナ
ルカによる 福音書 第2章 21-38節より
イエス様が 生まれて40日 たつと、ヨセフは マリヤを エルサレムに 連れて行きました。そのころは 律法の書によって 清めの 儀式を する 必要が あったからです。
ヨセフ:マリヤ、もうすぐ エルサレムだよ!
エルサレムには、シメオンという 老人が 住んでいました。シメオンは 熱心に 聖書を 勉強し、救い主が 来るのを 期待して 待っていました。
シメオン:おお 主よ、いつまで 待たなくては いけないのでしょうか? あなたは 約束されました。わたしは、救い主に お会いするまでは 死なないと。
すると、神様の み霊が シメオンに 語りかけました。
神の み霊:シメオン、神の 約束は 今日、成就するであろう。神殿へ 行きなさい。
シメオン:はい、主よ。
シメオンは、すぐに 神殿へ 向かいました。
ちょうど そのころ、ヨセフと マリヤと 赤ちゃんの イエス様が エルサレムに 着きました。
ヨセフ:神殿に 行っている 間、ロバは ここで 見てもらおう。
ヨセフと マリヤと 赤ちゃんの イエス様は、神殿に ある 一つの 門に 行きました。ソロモンの廊へ 向かう 大きな 階段が ある 所です。
ヨセフ:マリヤ、この 階段の 大きさには、びっくりだね!
マリヤ:本当にね。だけど ヨセフ、ハトを 買うの、わすれないでね。
そのころ、人々は 清めの 儀式のために ささげる 子羊を 買う 習慣が ありました。けれども 貧しい 人たちは、2羽の キジバトか ハトでも よいことに なっていました。
お店の人:これは、うちの 一番 いい ハトです。お安く しておきますよ。
マリヤ:ヨセフ、ものすごい 人混みだわ!
シメオンは 神殿に 着くと、若い 夫婦が 赤ちゃんを だっこしているのに 気が 付きました。
シメオン:あの 子だ!
シメオン:すみません。赤ちゃんを だかせて いただけませんか?
シメオン:主よ、あなたの み名を ほめたたえます。ついに、わたしは 安らかに 去ることが できます。わたしの 目が、今 あなたの 救いを 見たのですから。この 救いは、あなたが すべての 人々のために 備えてくださった ものです。あらゆる 国民に あなたの 真理を 照らす 光です。イスラエルの 栄光です!
また、84歳に なる やもめで アンナという 女預言者も、そこに いました。彼女は 神殿の となりに 住み、毎日 祈りを して 神様に 仕えていました。
男の子:アンナさん、そんなに 急いで、どこへ 行くんですか?
アンナ:みんなに、赤ちゃんの ことを 伝えないと!
女の子:アンナさん、どの 赤ちゃんの ことですか?
アンナ:救い主が、お生まれに なったの! 神を ほめたたえよ!
男の人:救い主だって? どこだい?
マリヤ:ヨセフ、そろそろ 帰りましょうよ。
ヨセフ:そうだね、マリヤ。
マリヤ:よしよし、いい 子ね。ねんねしなさい。もうすぐ うちに 着くわよ。