イエスという 名前の 方:第1章:二人の 奇跡の 赤ちゃん
ルカによる 福音書 第1章より
この お話は、約2,000年前に、ガリラヤ地方の ナザレという 小さな 町で 起こった ことから 始まります。
その町には、マリヤという 若い 女の 人が 住んでいました。マリヤは、ヨセフという 大工さんと 結婚する 約束を していました。
マリヤ:こんにちは、ヨセフ!
ヨセフ:やあ、マリヤ!
マリヤ:愛してるわ!
ヨセフ:ぼくも、愛してるよ!
ある日の こと。マリヤが 家に いると・・・天使ガブリエルが 現れました。ガブリエルは、神様からの 特別な メッセージを 伝えるために やって来たのです。
天使ガブリエル:こんにちは、マリヤ! わたしの 名前は、ガブリエルです。神からの 使いで やって来ました。こわがることは ありません、マリヤ。神が、地上で 生まれる ご自身の み子の 母親として、あなたを 選ばれたのです。あなたは 神の み子を 産むでしょう。み子の 名前は、イエスです。イエスは 神の 民を 治めます。その み国は、永遠に 続くでしょう。
マリヤは、「神様が 自分を 神様の み子 イエスの 母親として 選ばれるなんて」と、とても おどろきました。
天使ガブリエル:あなたの いとこ エリサベツも、子が できないまま 年を 取りましたが、今では もう 6か月の 身重です。まさかと 思うでしょうが、神には、できない ことは ないのです!
そう 言うと、天使は 去って行きました。
マリヤは すぐさま、いとこの エリサベツに 会いに 出かけました。
マリヤ:こんにちは、エリサベツ。また 会えて、とても うれしいわ!
エリサベツ:さあさ、中に 入って。とても すばらしい 話が あるのよ。
エリサベツ:夫の ザカリヤがね、神殿で お仕えするように 選ばれたの。ザカリヤが 神殿の 中で 祈っていると、天使が 現れてね。
天使:おそれるな、ザカリヤよ! 神は あなたの 祈りを 聞かれたのだ。よって、妻の エリサベツは 男の子を 産むであろう。その 子を、ヨハネと 名付けなさい。
ザカリヤ:一体、そんな 事が あり得ましょうか? 妻も わたしも、もう 年を 取っておりますのに。
天使:神の 約束を 信じなさい! わたしが 話したことを 疑ったので、あなたは 赤んぼうが 生まれるまで、口が きけなくなります。
エリサベツ:それで ザカリヤは 家に 帰ってから、ずっと 口が きけないのよ。だから、言いたいことを 板に 書いているの。
マリヤ:あなたに 子どもが 生まれるなんて、うれしいわ! わたしも、すばらしい 知らせが あるの。
マリヤは、自分に 起こったことを エリサベツに 話しました。二人は 神様に 感謝して、賛美の 歌を 歌いました。
マリヤは 3か月間、いとこと いっしょに いました。その後、家に 帰りました。
しばらくして、いよいよ エリサベツが 出産する 時が 来ました。エリサベツは、男の子を 産みました。
男性:ザカリヤは、自分の 名前に ちなんで 名付けられた 子を、ほこらしく 思うでしょうね!
ところが、みんなの おどろいたことに、その子の 名前は ザカリヤでは なく、ヨハネだと、ザカリヤが 板に 書きました。すると その瞬間、ザカリヤは また 口が きけるように なり、神様を ほめたたえたのでした。
少年ヨハネは、心も 体も たくましく 成長しました。大人に なると、イスラエルの 人々に 向かって 公に 話すように なる 日まで、荒れ地で 暮らしていました。
彼は、バプテスマの ヨハネとして 知られるように なりました。