シャドーボックス：聖書時代の 町：タルソの 町

　タルソ（現在の 日本語名は タルスス）は、使徒パウロ（サウロ）が 生まれた 町です。トルコ共和国の 中南部の 町で、地中海から 20kmほど 内陸に 入った 所に あります。現在も、その町は トルコに 存在しています。

　新約聖書の 時代、タルソは、東と 西を つなぐ 大きな 貿易ルート上に ありました。この 貿易ルートに ある タルソは、地中海にも 近く、大勢の 人々が 立ち寄る 重要な 中継地点でした。

　裕福だった タルソの 町は、名門校が あった ことでも 知られています。*1*

　パウロは 若いころ、ガマリエルの 生徒として エルサレムで 暮らしていましたが*2*、タルソで 生まれたため、「タルソの サウロ」と 呼ばれていた ことも ありました。*3*　パウロは 改心した 後、タルソに もどっています。*4*　その ８年後、バルナバは パウロに 会うために タルソへ 行き、それから 共に アンテオケ（現在の アンタキヤ）へ 行きました。*5*

　パウロは ユダヤ人でしたが、ローマ皇帝が 一部の タルソ市民に 市民権を 与えたため、パウロは ローマ市民でも ありました。*6*

脚注：

*1* 使徒行伝 21:39

*2* 使徒行伝 22:3

*3* 使徒行伝 9:11

*4* 使徒行伝 9:30

*5* 使徒行伝 11:25-26

*6* 使徒行伝 22:24-29