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旧約聖書物語:「主よ、お話しください。しもべは 聞いております。」
水曜日, 6月 25, 2014

旧約聖書物語:「主よ、お話しください。しもべは 聞いております。」*1*

祭司エリが イスラエルの さばきづかさだった ころ、サムエルという 男の 赤ちゃんが 生まれました。サムエルとは、「神は 聞いてくださった」という 意味です。サムエルの 母親 ハンナには、長い間 子供が できませんでした。子供を くださるようにと ハンナが 神様に 祈ると、神様は その 祈りに 答えてくださったのです。この 特別な 贈り物を もらった 感謝の しるしに、ハンナは、サムエルが 成長したら、祭司エリの 元で 神様に 仕えさせることを 約束したのでした。

サムエルが エリと 暮らすようになった ある夜の こと、ねむって いると、サムエルを 呼ぶ 声が しました。サムエルは 起き上がり、エリの ねている ところへ 走って行って 言いました。「はい、ここに おります。」 サムエルは、エリが 自分を 呼んでいると 思ったのです。けれども、エリは 言いました。「わたしは 呼んでいない。もどって、お休み。」

それから サムエルは、同じ 声を さらに 2度 聞き、そのたびに 年老いた 祭司の 元へ 走って 行きました。その時 エリは、神様が サムエルを 呼んで いるのだと 気が 付きます。エリは サムエルに、自分の ベッドに もどって、今度 その声を 聞いたら、どのように 答えるかを 教えました。次に 神様が サムエルを 呼ばれた 時、サムエルは 起き上がり、こう 答えました。「主よ、お話しください。しもべは 聞いております。」(新共同訳聖書、サムエル記上 3:10)

サムエルは、大人に なると 人々の さばきづかさと なり、イスラエルの 大預言者の 一人と なります。

サムエル記上 第3章に この お話が 書かれているので、読んでみましょう。


*1* 新共同訳聖書、サムエル記上 3:10

文:ディディエ・マーティン 絵:ディディエ・マーティン デザイン:ステファン・ミーラー
Copyright © 2014年、ディディエ・マーティン 使用許諾取得済
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タグ: 旧約聖書物語シリーズ, 神の偉大な人々, 子供のための聖書物語