はちみつの つまった 言葉
「クッキーは いかが?」 ジェニファーが、兄弟の アレックスに 味見してもらおうと、焼き立てクッキーを 差し出しました。
アレックスは ビデオゲームから 目を そらさずに、クッキーを 口に 放りこみました。
「どう? おいしい?」 アレックスが クッキーを 食べると、ジェニファーは しきりに 感想を 聞きたがりました。
「ココナッツ入れた? ぼく、ココナッツは きらいなんだ。」と、アレックスが 答えました。
「まあまあ。アレックスは、悪気が あって そんな こと 言った わけじゃ ないわよね。親切な ことも 言えるでしょ?」 お母さんは ジェニファーの かたを ポンポンと たたきながら 言いました。
がっかりした 顔を している ジェニファーを 見て、アレックスは びっくりしました。「ああ・・・、ジェニー、お菓子を 焼く 時、いつも ぼくの 分も 作ってくれて、ありがとう。最高に やさしいよ!」
すると、ジェニファーは 笑顔に なって、キッチンへ もどって行きました。
「ね、何も むずかしい ことじゃ ないでしょ? だれかが わざわざ やさしい ことを してくれたら、ちゃんと 関心を 向けなくちゃ。それが 特に 自分の 好きな ものじゃ なくてもね。」と、お母さんが アレックスに 言いました。
正しい ことを 言うのは、それほど むずかしい ことでは ありません。立場が 逆で、自分が その 人だったら どんなふうに 言ってほしいか、考えてみれば いいのです。
聖書には、こう 書かれています。「ここちよい 言葉は はちみつのように、たましいに 甘く、からだを 健やかに する。」(口語訳聖書、箴言 16:24)