思い通りに ならない?
「ぼくは 外で 遊びたかったのに、オスカーは いやだって 言うんだ！」 ４才の アランが プンプン おこっています。お兄ちゃんたちは 二人とも、昼間は 学校に 行っています。帰ってきても、宿題が あって 外で 遊びたく ない 時だって あります。
４才の 子どもに とって、遊び相手が いないと いうのは つらい ものです。
お母さんが アランを だき上げて ハグしました。「アラン、あなたの 上に 雨雲が 集まって きているのが 見えそうな くらいだわ。でも、どうしたら 気分が よくなるか、知ってるわよ。」
「なあに？」 アランが たずねました。
「物事が 思い通りに ならなくて がっかりしている 時は、今日 起こった ことで、うれしかった ことを 全部 思い出して ごらんなさい。まずは、今朝 オスカーが、学校に 行く 前に、あなたの お気に入りの お話を 読んでくれた こと。」
アランが うなずきました。アランは、その お話が 大好きでした。
「それから、おばさんが 来て、あなたの 好きな お昼ごはんを 作ってくれた こと。」
そうです。ピザトーストは、アランの 大好きな 昼ごはんの メニューなのです。
「そして 今夜は、お父さんと お兄ちゃんたちと、レゴの 作品コンテストを するんでしょう？」
そうでした。アランは すっかり、楽しみに していた 今夜の ことを わすれて いたのです。早速、レゴの 作品コンテストの 準備に 取り組み始めました。みじめな 気分は すっかり ふき飛んでいました。
あなたは、どうやって みじめな 気分を ふき飛ばしますか？ 追いかけ回して、追いはらいますか？ いいえ！ ただ、幸せを よびこめば いいのです。感謝している ことを たくさん 思い出した 後は、いやな 気分が ふき飛んでいる ことに 気付くでしょう。うれしく 思える ことや、楽しみに できる ことは、いつだって あるものです。