マイ・ワンダー・スタジオ
人を おしのけて いる?
月曜日, 1月 23, 2017

人を おしのけている?

 「おさないでよお!」 ベベが お兄ちゃんの ヒューゴに 言いました。

 「おして ないよ。おまえが おそすぎるだけさ。」と、ヒューゴ。

 ヒューゴと ベベは、2ひきの 子ネコ。2ひきは、飼い主さんの 家を 囲む へいの 上を 歩くのが 大好きです。

 「おそいんじゃ ないわ! 気を つけてるだけよ。」 そう 言うと、ベベは 片足を そうっと 一歩 手前に 差し出しました。

 ヒューゴは、あ~あ、と おおげさに ためいきを つきました。自分が 先なら、待たなくて すむのに。ベベを 飛びこえて 行ったら いいかな。そうだ! そうしよう。

 ヒューゴは ピョン!と 飛びはねました。でも、ベベの 上に 落ちてしまいました。2ひきは いっしょに へいから まっさかさま。地面に 落ちてしまいました! きのう 雨が ふったばかりだったので、地面は やわらかくて ぬかるんでいます。

 「おしたわね!」と、ベベ。ベベの 白い 毛は、どろだらけです。

 「そんな つもりじゃ なかったんだけど・・・」と、ヒューゴ。妹を 地面に 落っこちさせてしまって すまなく 思いました。「ケガしてない?」 ヒューゴは 心配そうに 聞きました。

 ベベは 泣きやんで 考えました。(わたしって、ケガを したのかしら?) 前足と 後ろ足を 見てみました。「ううん。ケガは ないわ。びっくりしちゃっただけ。」 そう 言うと、ベベは クスクスと 笑いました。「それに しても、どろんこだらけに なっちゃったわ。」

 「洗うのを 手伝うよ。おす つもりは なかったんだ。ごめんね。」 ヒューゴは、ベベと けんかに なるのは いやでした。仲良くしている ほうが、いつも ずっと 楽しいのです。

 「いいのよ、ヒューゴ。次は、あなたが 先ね。」と、ベベ。

*

 後ろから おされたりすると、あなたは どう 感じますか? きっと、いやでしょうね。人を おしのけたり するのは ふつう、気が 短く なっている 時です。そんな ことが 起こるのは、周りの 人よりも、自分の ことや、自分が したい ことで 頭が いっぱいの 時です。周りの 人が どう 思ったり 感じたり しているのかを もうちょっと 考えてみるなら、人に 対して やさしく なる 助けに なるでしょう。そのほうが、ずっと 楽しく 過ごせますよ。

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タグ: 子供のための物語, 愛