親切は 最強の 力
「お父さん、わすれもの!」 エリカは 仕事に 出かけようと していた お父さんに かけ寄りました。玄関に いた お父さんは、ふり返ると ポケットを ポンポンと たたきました。
「何を わすれたっけ?」
「朝の ハグを わすれたの!」 そう 言って、エリカは お父さんに 大きな ハグを しました。
「おお、ありがとう! 朝に 元気を もらえたよ!」
朝食が 終わると、エリカは 食器を 片付けて、お母さんに、赤ちゃんの ローリーと 遊んで あげましょうかと たずねました。
「それは 大いに 助かるわ。やさしいのねえ!」 お母さんは うれしそうに 言いました。
その日、夕食が 終わると、お母さんは ほこらしげに お父さんに 言いました。「エリカは 今日、たくさん お手伝い してくれたのよ。近所の スミスさんの 庭仕事まで 手伝ったの。エリカ、あなたは 今日、周りの 人たちに 喜びを 運んできて くれたのよ!」
その日の 朝、エリカは、ほほえみが 人から 人へと 伝えられていく マンガを 見ていました。それで、親切に なるという アイデアを 思いついたのです。エリカの 計画は、うまく いったのでした!
周りの 人たちに 親切や 思いやりを 示すと、神様が 彼らを 愛し 気づかっていると 感じさせてあげる お手伝いが できます。それに、自分も 人に 親切に してあげようという 思いが その 人たちにも 伝わります。それが 親切の 連鎖反応と なって、周りの 人たちに 広がって いくのです。