最後まで、ねばり強く がんばろう!
「もう、やめた!」 そう 言うと、ティミーは 自転車から 降り、ムッと しながら ベンチの お父さんの となりに すわりました。「ちっとも スピードが 出ないんだ!」
ティミーは、お兄ちゃんの アレックスが 自転車で 公園中を ビュンビュン 走るのを 見ていました。ティミーが 自転車に 乗れるように なったのは、ほんの 1週間前です。とてもじゃ ないけど、お兄ちゃんには ついていけません。ずっと、お兄ちゃんと いっしょに 自転車で 走りたいと 思っていたのに、アレックスは ティミーが 追いつくのを 待ってくれません。
お父さんは ティミーの かたに うでを 回して、ティミーを だきしめました。「アレックスも、初めて 自転車に 乗れるように なった 時、今の おまえと 全く 同じことを 言ったんだよ。」
「本当?」
「本当さ! 何かが 上手に なるためには、コツコツと、ねばり強く 学んで いくしか ないんだ。それには、1週間以上 かかることも ある。おまえが 好きな コンピューターゲームみたいにな。簡単な レベルだけ やっていちゃあ、海ぞくの かくれ家には たどり着かないだろう? ゴールまで 行くには、もっと むずかしい レベルも マスターしなくちゃ いけない。そのためには、練習が 必要だ。自転車に 乗るのも、読むことを 学ぶのも、何でも 上手に なるためには 練習が 必要なんだ。何かを 学ぶには、まずは 努力。必要なだけ 練習も する。そして 最後まで ねばり強く がんばり続ければ、その 見返りに あずかれるという わけさ。」
「アレックスみたいに、速く 走れるように なれるとか?」
「そうだね。もしかしたら、もっと 速く なるかも しれないぞ!」 満面笑顔で お父さんが 言いました。「おまえが 乗っている そばで、お父さんが いっしょに 走ろうか?」
ティミーは ニコッと 笑うと、大またで 自転車に 向かっていきました。
むずかしいことが ある 時、あなたは どうしますか? あきらめては いけません! 最後まで がんばり通せば 何が 得られるか、考えてみましょう。その スキルを マスターすれば、どんなに うれしく 思うでしょうか? だれでも、何かが 得意に なる 前は 初心者だという ことを、わすれないで いましょう。