農園の お話:正しい 世話を しよう
ある 晴れた 日の 朝、園芸家の フレッドさんが 仕事を するために 農園に 入ると、何かが おかしい ことに 気付きました。
花:木の 下なんて、いやだわ。
花:わたしも、ほかの 場所に 移りたいなあ。
花:フレッドさんが、わたしは 植え替えが 必要なんですって。
フレッド:おや、まあ! 一体、どう したんだ?
フレッド:農園の 花たちが、悲しそうだ。どうしたら いいんだろう。
イエス様:やあ、フレッド。今日は 君の 農園に 手伝いが いるんじゃ ないかと 思って。悲しそうな 花が あるね。花たちを 幸せに するために 何が できるか、見てみよう。
フレッド:来てくださって、うれしいです。どうしたら いいか、分からなくて。
ミミズ君:イエス様だ!
草花は、より 大きく、じょうぶに 育つために、時々 余分な 手入れが 必要です。かりこんだり、かれた 葉を 取り除いたり、植え替えたり、適度な 日当たりと 水など、その すべてが、草花が じょうぶに 育つためには 大切な ものです。
黄色い花:えっ、また かりこむの?
紫色の花:待って、それ、ぼくの 葉っぱだよ!
ラッパズイセン:こんなに たくさんの お水が 必要なの?
ミミズ君:イエス様は、この キツネノテブクロを どうやって 世話すると 思う?
日当たりの いい 場所が 必要な 草花も あれば、少し 日かげの ある ほうが よく 育つ 草花も あります。草花によって、その 必要は ちがうのです。
キツネノテブクロ:日が 当たり過ぎて、暑いよ!
イエス様:今日は すごく 暑いから、キツネノテブクロは 日かげに おいて、もっと 水を あげないと。
フレッド:もう、元気に なってきましたね。
草花が もっと 深く 根を 張れるように、大きな 植木鉢への 植え替えが 必要な ことも、よく あります。
花:うわあ、ぎゅうぎゅうだ! つめてよ。
花:植木鉢が 小さ過ぎるんだ!
花:ふう! すごく 楽に なったね!
イエス様:周りの 雑草を ぬけば、草花が もっと 成長する 場所が できるよ。
肥料は 土に 栄養を 与えるので、草花が じょうぶに 育つのを 助けます。
花:イエス様は、わたしたちよりも、他の 花の ほうを もっと 愛しているのかな?
花:たぶん、わたしたちの こと、わすれちゃったのよ。
イエス様:わすれてなんか、いないよ。花に よっては、余分な 手入れを するために、しばらく 他のと 分けて おくんだ。
ピンク色の花:つる植物の となりなんて、だいじょうぶかな。おしのけられないかな。
白い花:こんにちは。ここは 日当たりが 良くて、気持ち いいね。
園芸家は、いっしょに すると いい 草花の 組み合わせも 知っています。共に 成長し、農園に 美しさを もたらすような 組み合わせです。
白い花:君の 花びら、きれいな ピンクだね! となりに いられるのが うれしいよ。
ピンク色の花:やさしいんだね。ここが 気に 入るか どうか 分からなかったけど、今は うれしいよ。
農園の 正しい 場所で きちんと 世話されていれば、草花は 元気に 育ちます。手入れするのは 大変ですが、良い 園芸家は 常に、草花にとって どんな 世話が 一番 良いのかを 知っています。その おかげで、大勢の 人たちが 農園の 美しさを 楽しむ ことが できるのです。
ピンク色の花:前よりも 根や 葉を のばせるように なって、気分が いいよ!
キツネノテブクロ:君、すごく いい 香りが するね。
赤い花:ありがとう!
男性:君の 花は 実に きれいだよ、フレッド。色合いが すごく いい!
フレッド:ぼくの 農園に 来てくださり、楽しんで いただけて、うれしいです。
女性:きれいだわあ!
イエス様:一つ一つの 草花は、理由が あって 農園に ある。そして、最も 成長しやすい 場所に 置かれている。かんきょうが 変わっても、じょうぶに 美しく 成長できるように、草花は 世話されているんだ。
ミミズ君:その通り!
イエス様:今日は、農園で いっしょに 仕事を させてくれて ありがとう、フレッド。
フレッド:イエス様、手伝って くださって、ありがとう ございます! おかげで 農園が 元気に なりました。
ミミズ君:さようなら!
聖書には、神様は 園芸家のように、ご自分の 子供たちを 心を こめて 世話して くださると 書かれています。*1*一人一人にとって 何が 最善かを ご存じで、わたしたちの 一人一人が、霊に おいても 信仰に おいても 強く 成長できるように、人生に 変化や 物事が 起こるのを ゆるされます。
この 農園の 草花が、園芸家が 手入れして くれるのを 信頼して 任せなくては ならないように、あなたも、神様を 信頼しなくては なりません。どうして こんな 事や あんな 事が 起こるのか、理解できない ことも ありますが、神様は いつも そばに いて、あなたが 一つ一つの 経験から できるだけの 事を 学べるように 助けて くださると 信頼しなければ ならないのです。神様は、あなたの 世話を し、必要な ものを 与え、元気で いるのに 必要な、信仰や 自信や 愛を 与えて くださいます。
「心を つくして 主に 信頼せよ。」(口語訳聖書、箴言 3:5)
*1* ヨハネによる 福音書の 第15章1-8節では、イエス様が 弟子たちに、神様は 農夫で あると 語っています。読んでみましょう。