マイ・ワンダー・スタジオ
愛のために しよう
月曜日, 9月 14, 2015

愛のために しよう

 「ケイト、お母さんから 聞いたんだが、買いたい パズルが あって、おこづかいを ためているそうだね。」 お父さんと ケイトは、トーマスと 犬の パプが 庭の しばふで 遊ぶ 様子を ながめながら、話しています。

 「ええ。もう 半分くらい たまったのよ。」と、ケイトが 答えました。

 「お母さんと 話していて 思いついたんだが、パズルを 買う お金が 十分 たまるまで、お母さんの お手伝いを して、おこづかいを かせぐのは どうだい?」

 「うん、やりたい! ステキ!」 ケイトは 思わず 声を 上げました。おこづかいが たまるのが 来月に なると 思っていたのに、もしかしたら、1週間くらいで パズルが 買えるかも しれないなんて!

 それからの 二日間ほど、ケイトは 学校から 帰ると、家の 周りの お手伝いを しました。庭の 落ち葉を はいたり、リビングルームの 本だなの ほこりを はらったり、お父さんと お母さんの くつを みがいたり、食器だなの 中を 片づけたりしました。

 やがて、貯金箱の びんが いっぱいに なってきました。あと 二日ほども すれば、必要な 分が 全部 たまるでしょう。

 「ケイト、洗った お皿を 片づけてくれないかしら?」 お母さんが よびました。ケイトは お金を 数えていましたが、片づけて、キッチンに 向かいました。

 「この 仕事を やったら、いくら もらえるの、お母さん?」 キッチンに 来ると、ケイトが たずねました。

 「あら、学校から 帰ったら、30分 お手伝いしてくれることに なっていなかった?」

 「ええ。でも、もう 30分 やったの。だから 今 これを したら、余分に もらえるのよね?」

 「まあ、そういう ことに なるのかしら・・・。」 ゆっくりと、お母さんが 言いました。

 ケイトは にっこりして、お手伝いを 始めました。

 その夜、夕食が 終わると、お父さんが ケイトに 言いました。「ケイト、今日は おまえ一人で お皿洗いを してもらえないかな? 父さんは、サッカークラブに いる トーマスを むかえに 行かなくては いけないんだが。」

 「もちろんよ。この 仕事を やったら、いくら もらえるの?」と、ケイトが たずねました。内心、今日 1日だけで いくらに なるだろう、なんて 喜んでいました。

 お父さんは ちょっと びっくりして、心配そうな 顔を しました。「ケイト、家の 手伝いを するたびに おこづかいを あげるわけには いかないよ。お父さんたちは、おまえが ほしがっていた パズルが 早く 買えるように、おこづかいを ためる 機会を あげたかっただけなんだ。だけど、家族の 一員で あるという ことは、おたがい 助け合うために、必要な ことは 何でも 喜んで やるべきだという ことなんだよ。」

 ケイトは がっくりしました。

 「お金を もらえる 時だけ お手伝いを するなら、周りの みんなは、どう 感じるだろう?」

 「悲しく なるわ。」 ケイトは 自分の ふるまいが はずかしく なりました。お昼過ぎに お母さんに 頼まれて お皿を 片づけた 時も、内心 変な 気持ちが していました。ふだん 家の お手伝いを する 時とは 何かが ちがって いたのです。「ごめんなさい、お父さん。わたし、おこづかいを ためることばかり 考え過ぎていたんだわ。もちろん、お皿洗いを するわね。」

 お父さんは ケイトに ハグを して 言いました。「ありがとう、ケイト。うれしいよ。トーマスも、感謝してくれてるさ。」 ケイトの 心は 思わず 温かく なりました。

 ケイトは、もう おこづかいを かせぐ ことばかり 考えないように しようと 決心しました。その週は ずっと、できる お手伝いは 何でも しました。おこづかいを もらえない 時もです。家族を 愛し、みんなの ために 家庭を 心地よく できるのが うれしかったのです。そうすると、みんなも ケイトに 同じように してくれました。

 ついに 十分な おこづかいが たまると、お父さんと お母さんと トーマスも みんな、ケイトと いっしょに お店に 行って、500ピースの パズルを 買ってきました。

 その日の 午後は、ホットココアを すすり、焼きたての スコーンを かじりながら、みんなで いっしょに パズルを しました。

終わり

ダウンロード
タグ: