宝を つくり出す
何て すてきな 日だろう! だれか、友だちが 会いに 来てくれないかな・・・
とつぜん、大きな 魚が しっぽを ひとふりすると、砂けむりが まい上がりました。
うわあ! 砂だあ! 砂なんて、大きらいだよ! 間に 合わなかった! ぺっぺっ!
やあ、カキ君。どうしたんだい?
やあ、ヤドカリ君。中に 砂が 入っちまってね。何で 砂なんかが なきゃ いけないんだ?
そうだねえ。友よ、君は すごい 宝を もらったんだよ。
一体、どういう ことだい?
君たち カキの 中に 砂つぶが 入ると、君たちの 体は その つぶを 何層もの 膜で おおうんだ。
そして、いつしか その 砂つぶは、美しい 真珠に なるんだね!
最初は いやな ものでしか なかった ものが、美しい ものに 変わる。しばらくの 間、がまん していればね。
まあ! ありがとう、カキさん!
人生で 起こる 問題も、砂つぶに ちょっと にています。
問題が あると、わずらわしく 感じる。問題が なければ、人生は ずっと ラクに 思えてしまう。
だけど 問題は、ぼくたちが 成長する チャンスを くれるのさ。今の 自分より 良くなる チャンスをね。
つまり、問題も 祝福に なれるんだね。
その通り!
今度 問題が 起きた 時は、時間が たてば その 問題が 真珠に なるかも しれないって、思い出してね!